>  > 業界のドンはなぜ芸能界を牛耳れるのか

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音楽出版権

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※イメージ画像:『音楽で一生食っていきたい人のための本 あなたの音楽収入を10倍にしよう!』

 音楽にさまざまな権利があることは広く知られているが、多くの人にとってなじみ深いのは、作詞や作曲の印税など音楽の創作者が持つ権利だろう。しかし、この大本には音楽出版権という、もうひとつの権利もある。この音楽出版権に関して気になる噂を耳にした。詳しい話を関係者にうかがった。

 まずは、そもそも音楽出版権とは何なのか。

「音楽出版権は著作権ともいえますが、楽曲の宣伝や管理を行うことができる権利です。宣伝とは文字通りプロモーション活動を指し、管理というのは平たくいえば、楽曲の使用料をテレビ局などから受け取り、作曲家や作詞家に払う行為などを指します。そもそもは楽曲の創作者に付与される権利ですが、作曲家や作詞家が自分で楽曲をテレビ局に売り込んだり、使用料を徴収したりすることは難しいため、音楽出版社にその権利を譲渡してお任せするのが、業界の慣例になっています」(音楽業界関係者)

 少々ややこしいが、レコード会社と音楽出版社は異なるので間違えないでおきたい。一般にレコード会社はレコードやCDを制作できる原盤権を持っているのみで、それ以外の権利を有していない。そのため、仮に創作者がベスト盤を出したいと考えても、著作権を持つ音楽出版社の許可が下りなければ何もできない。つまり、より大きな力を持つのが音楽出版社となるわけだ。

 そして、この音楽業界最大の権利は芸能界にとって甘い汁となっているらしい。

「それぞれの契約にもよりますが、音楽出版権を持っていると、実際に振り込まれた印税のおよそ半分、最低でも3割から4割を音楽出版社が受け取ります。名目は『宣伝や管理を行っているから』というものですが、実質的なプロモーション活動はレコード会社、使用料の徴収はJASRACが、それぞれ行いますので、音楽出版社はJASRACから振り込まれたお金の半分ほどを作詞家や作曲家に振り込む作業しかしていないケースがほとんどです」(同)

 このように聞くと、ほぼ何もせずに印税の半分(もしくは3割から4割)を受け取れることになるように思えるのだが……。

「その通りで、ほぼ何もせずに莫大な金額が何十年にもわたって入るシステムです。そのため、誰もがこの権利は手元に置いておきたいので、レコード会社関連や芸能事務所関連の音楽出版社もたくさん存在しています。つまり、どこのレコード会社からCDを出すのか、どの事務所に所属しているアーティストがCDを出すのかでおのずと譲渡先は決まります。しかし、その一方で無関係の音楽出版社に譲渡することもあるんです」(同)

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