>  > 「バブる奴は許さねえ!!」『特命警察盲目刑事』の魅力!!

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特命警察盲目刑事

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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画像:『特命警察盲目刑事(ブラインド・デカ)』

『特命警察盲目刑事(ブラインド・デカ)』
1991 年 パック・イン・ビデオ
監督/国本雅広 脚本/扇澤延男
出演/夏八木勲、菅田俊、相楽晴子、西岡徳馬など


 ベルギーの警察には、視覚障害者による捜査チームが存在する。彼らは鋭敏な聴覚を駆使し、容疑者の電話を盗聴する際にダイヤルトーンから電話番号を特定、壁に反響する声から容疑者がどこで電話をかけているのか、またアクセントから出身地・国籍まで言い当てるというからその能力は、スゴイの一言だ。

 日本の警察には、もちろんそのようなセクションは存在しないが、フィクションの世界でならアリだ。「バブる奴は許さねえ!!」という時代を感じさせるキャッチコピーのOV 作品『特命警察盲目刑事(ブラインド・デカ)』は、視力を失った元・刑事が超法規的特権によって暗躍する内容だ。

 監督は、二階堂ふみ主演のSP ドラマ『がっぱ先生!』(日本テレビ系)などで活躍している国本雅広。脚本は、今やアニメ『名探偵コナン』(同)のメイン脚本家・扇澤延男。なお作品はDVD 化されず、ビデオ時代でリリースを終えている。

■あらすじ

 群馬県警の暮見刑事は拳銃密売組織を追っていた。その捜査の中で、失明の危機にあった組織のボス神崎に捕えられ、非合法の手術で角膜を強制的に奪われてしまう。主人公の暮見役は、肉体派の名脇役・夏八木勲。珍しく主演を務めた『白昼の死角』(79 年)など角川映画、また『花神』(77年)、『武蔵 MUSASHI』(03年)などNHK大河ドラマの常連だった。

 手術台に縛り付けられた暮見の前で、医療用ハサミをチョキチョキ鳴らす神崎役は、クセのある悪役で有名な清水紘治。『ウルトラマンA』第4話「3億年超獣出現!」での、子供の頃にフラレた女性隊員に睡眠薬を飲ませて自宅監禁する漫画家・久里虫太郎役だ。また『新・必殺仕置人』最終回「解散無用」で、最後の最後に中村主水(藤田まこと)の正体に気付き「貴様~まさか……」と驚き、「あんたの思った通りだよ」と主水にメッタ斬りにされる悪徳同心・諸岡佐之助も演じている。どちらもマニアの間で語り草の怪優ぶりだ。

 それから、5年後、警察を辞めた暮見は盲人の亀さん(山谷初男)が営む鍼灸院に転がり込み、盲導犬のポチ(ゴールデンレトリバー)を連れ、「あん摩」となって呑気に暮らしていた。だが、ある日暮見は、現在は本庁に栄転している群馬県警時代の上司・当銀(西岡徳馬)から呼び出され、復職を要請される。

暮見「メクラになった俺が? 面白くもない冗談だ」。

 当銀は、警察の手に負えない難敵を処罰するため、法律の枠の外で自由に動ける「影の警察」の必要性を説く。「私には関係ない」と帰ろうとする暮見に、当銀は「最初の敵は神崎」と告げる。それを知り、承諾した暮見は、「目と手足が欲しい」とメンバー集めを始める。

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