>  >  > 地球外生命体は必ず実在する/メーヴェを作った男

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八谷和彦

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写真:メーヴェ(M-02J)で飛ぶ八谷氏

 今から33年前、宮﨑駿監督がリリースしたアニメ「風の谷のナウシカ」。その中に出てくる夢の小型飛行機メーヴェを16年かけて自ら開発した鳥人または超人がいる。その名も、八谷和彦(50)さんだ。

 今回トカナは、現在メディアアーティスト・東京芸術大学美術学部先端芸術表現科 准教授として活躍する八谷氏にロング・インタビューを敢行。メーヴェ開発に至る思い、超現実のVR開発や急速なAIの進化における第4次産業革命シンギュラリティに至る未来、小型ロケットビジネスから、ユニークな作品を生み出す成功哲学までに迫った。

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画像は、Thinkstockより


――さてさて、ロケット開発にも携わる八谷さんからみて、地球外生命体はどのような位置づけなのでしょうか? いると思いますか?

八谷 いると思いますね。「いて当然でしょ」くらいに思ってます。

――……!! 当然!?

八谷 当然いるでしょう、と。実際に、今は地球型の惑星がたくさんあることが判明しているので、それなら“いるでしょう”となりますよね。その生物が、どんな形状をしていて、どのように繁殖していて、地球にいる生命体と同じような性質をもっているのかなど、詳しいことは探査を続けない限りわかりませんが、地球外生命体はいるでしょうね。宇宙開発を続ける意味でも、すごく大きなテーマだと思いますよ。

木星の衛星「エウロパ」は、水もあるし熱水噴出孔もあるかもと言われています。そしたらとりあえずそこに行ってサンプルリターンできれば、相当面白いことがわかりそうじゃないですか? 火星とか月もいいんだけど、まずは太陽系内の水があるところに探査に行くべきだと思います。100年以上先の話になるかもしれませんが、太陽系外の惑星にもどんどん探査機飛ばして、、カメラで撮影したり分析したりするようになるかもしれませんね。実際どうなるかは、わかりませんが。

ロケットを打ち上げて探査衛星を出せているのは今のところ人類しかいないわけだけだから、地球に生まれた生物の義務として、地球外生命体を調べるべきだと思ってます。


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東京芸大 上野キャンパス内にて 筆者撮影

――とても夢のある話ですね。ちなみに、もし今から20代をやり直せるとしたら、どんなことに挑戦したいですか?

八谷 若い頃に戻りたいと思ったことがそもそもあまりないんです。それは自分がラッキーだったということでもあるんですけど。今の自分の成果、つまり生きている間で作品として大きいものを数点作ることができたからと、思っていますね。大きいものというのは、ポストペットみたいに多くの人が知って、1000万人位が買ってくれるようなものを作ることが出来たし、みんなが「欲しいけど無理」と思っていたメーヴェに限りなく近い機体も作ることが出来た。それは僕が相当ラッキーで、恵まれた環境にいられたからだと思います。だから、今更20代に戻って、同じことができるとは思えないんです。「戻りたくねえ」というのが、率直なところですね。

 でも、今の20代に伝えたいことはあります。一見すると世の中は不景気なニュースばかりだし、面白いこともそんなになさそうかもしれないけど、そんなことは絶対ないはずなのです。有名人ではなくても、面白い人は周りにいっぱいるんです。大学の先生だったりするかもしれませんし、そうではなく、独自で何かを研究している人かもしれません。

 とにかく、すごいことをやっている人を見つけて、なるべく近くに行くといいでしょう。これは、200年前であってもこれから100年先でも、多分有効なアドバイスだと思っています。そんなに簡単には弟子にしてくれないでしょうが、その人に近づくために、勉強したり、努力をすることが未来に繋がると思いますね。ただ、偏差値だけで大学に行くのではなく、自分の憧れの人に近づいて勉強するために、受験勉強をするとか。

 あとは、若いに人は自分の“嗅覚=先を見る目”を大事にしてほしいですね。30代くらいの人は、そこを経験値でカバーしていくのですが、基本的に新しい世の中を作っていくのは若い人たちなので。「こうなったらいいな……」という願望ではなく、「こうなる!」っていう方向に世の中は変わっていくので。だから、若い人たちの進む方向に未来があるということです。それはつまり、どんなにすごい人と出会っても「この人より、自分のほうが未来に近い」という強みはあるということ。そういう風に生きていくのがいいんじゃないかと思いますけどね。

――まさに意志あるとこに道ができるということですね。

予想どおり、八谷氏は型破りな視点をもったアーティスト、いや、むしろフューチャーリストで、今回、彼にインタビューできたことを大変光栄に思う。AIやVR技術の発展においては、個人のちょっとしたアイディアが、大きなビジネスチャンスに繋がることも教えてもらった。今後日本を担っていく若い世代や中堅層の人たちにとって、八谷氏は、闇夜の中の灯火のように我々を導いていく存在であるに違いない。あの「風の谷のナウシカ」のように。
(取材・文=中田雄一郎)

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●八谷和彦
1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。
九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)卒業。コンサルティング会社勤務後(株)PetWORKs を設立。現在にいたる。
作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーション・ツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やパーソナルフライトシステム《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。また、311震災以後は「ガイガーカウンターミーティング」などサイエンス・コミュニケーション系の活動もちらほら。
2010年10月より東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授。
・現在、ポストペットの新タイトル、PostPetVRのクラウドファンディングを展開中! ぜひチェックしてみてくださいね↓
https://camp-fire.jp/projects/view/14723

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コメント

3:匿名2017年1月31日 05:54 | 返信

原始人は相対論効果の壁を超えられないと思っているのか。哀れだな。まるで自分がほった巣穴が全世界と思い込んでいるアリのようだw 距離は時間の隔たり。それに気づけば何万光年だろうが関係ない。そもそも移動する必要すらないww

2:匿名2017年1月30日 21:21 | 返信

最後は常識的な記事だったので安心した。

1:匿名2017年1月30日 18:37 | 返信

存在することと、地球に来ることは、別の話w

今のところ、相対性理論は正しいとされているから、何千何万光年も離れた星から地球に来るのは、不可能w

ま、とんでもなく科学技術が進歩していて、相対性理論に矛盾しない航法が発明されていれば、来てるかもねw

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