>  >  > 救急隊員も容赦なく狙い撃ちされるシリア

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画像は、SDASM Archives / 90th Bomb GroupPhoto_000131 (from Flickr, CC BY 2.0)

 トランプ米政権は3日、弾道ミサイル発射実験を行ったイランに対して経済的制裁を科すと発表した。ミサイル開発やテロとの関連が指摘される、イランの12団体などが対象。一方のイランも、過激派テロリスト集団の構成や援助に関与したとみられる米国企業に同様の措置をとる旨を表明し、米国に対抗する姿勢を示した。そして、このようなイランに対する圧力に反発の声を上げているのが、イランと友好関係にあるロシアだ。両国は長引くシリア内戦でもアサド政権を支援しており、和平協議の主導権を握っている。そのためイランを“テロ国家”と批判する米国とロシアとの対立が、和平協議自体に影響を及ぼすのではないかと懸念する声も多い。

 さて、ますます先行きが不透明になりつつあるシリアで、またしても悲惨な事件が発生した。今月7日にショッキングニュースサイト「Best Gore」に公開された映像には、榴散弾によって一瞬のうちに命を奪われてしまった人間の姿が収められている。

 現在、反政府勢力の支配下にある街、東グータ。空爆でボロボロになった市街地を走る、1台の救急車。車内では、救急隊員が無線で連絡を取り合っている。すると、突然車の左手から「ズドンッ」と大きな爆発音が。そう、榴散弾が炸裂し、無数の散弾が飛び散ったのだ。フロントガラスにはヒビが入り、辺りは住民の叫び声で包まれる。カメラを持った男性が運転席側に回り込むと、画面に映し出されたのは、すでに息絶えた運転手の姿だった――。シリアの内戦には、もはや仁義などどこにも存在しない。救急車さえも標的となるほど、単なる残虐な殺し合いと化している。「Best Gore」が入手した情報によると、この救急車はアサド政権側の戦闘機に狙い撃ちされたという。


■シリア問題は和平で解決できるほど簡単ではない…

 シリアから難民としてヨーロッパ諸国(以下、EU諸国)へと逃れた人々の大半は、アサド政権側の空爆の被害に遭い、家を失い故郷を追われた。もし、シリア内戦でアサド政権が勝利を収めたとしても難民が帰還する可能性は低いだろう。また一方で、難民を受け入れているEU諸国では、将来的に難民を母国に帰すことができなければ難民迫害の動きが高まり、平等と民族の融和を理念に掲げるEUの存在自体が危機にさらされることになるとの指摘もある。

 和平協議が開かれ、停戦への希望が見えつつも、いまだ緊張状態から抜け出せないシリア。内戦終結も重要だが、終結後の難民のことも視野に入れた対策を講じることが必要となるだろう。シリア問題はまだまだ簡単に終わりそうにない。
(文=北原大悟)

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