>  >  > 水中で呼吸する「液体呼吸」の動物実験成功

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 マウスやハムスター、そして犬までもが水槽の底でしばらくの間、魚のように過ごすことができたという。実験室で開発されたハイブリッド動物なのか? それとも……。


■着々と研究が進む“液体呼吸”

 いわゆる“エヴァ”ファンには懐かしいシーンがある。それはエヴァンゲリオン初号機に初めて乗り込んだ碇シンジが、コクピットにあたるエントリープラグの中で「L.C.L」と呼ばれる液体に浸されるシーンだ。周囲に満たされていく液体に最初は慌てふためく主人公だったが、指令部の無線で抵抗せずに飲み込んで肺の中まで入れるように指示される。とはいわれても心身の拒否反応はすさまじいものがあることは想像に難くない。七転八倒してようやく液体を肺に受け入れる主人公の姿に感情移入して見ているこちらも思わず息苦しくなってしまう。

 もちろんこの液体は現実には存在しないSF的なギミックなのだが、驚くべきことに研究は実際に進められている。液体呼吸(liquid breathing)と呼ばれている研究分野である。そして先日、ロシアの研究機関であるFoundation for Advanced Research (FAR)が、この液体呼吸の研究で画期的な成果をあげたことを報告している。

liquidbreathing1.JPG
RT」の記事より

 FARはモスクワにある研究施設を初めて一般のメディアに一部公開した。同施設では医療、軍事、社会経済的に応用できる重要な研究が行われているが、その中でも特に力が注がれている研究のひとつがこの液体呼吸であるということだ。FARがロシア紙「イズベスチア」に伝えたところによれば、マウスとハムスター、そして犬を特別な液体の中に潜らせ、肺に液体を循環させて液体呼吸させる実験が行われているという。動物たちはすでにかなりの時間、液体の中にとどまることができている。そしてもちろん、この研究が目指す先は人間による安全な液体呼吸だ。

 一定時間の液体呼吸を終えた動物たちはその後も長い期間にわたって健康状態がチェックされ、何らかの後遺症を発生させないかどうか、長期的な観点からの観察が続けられている。こうして安全性が確認された暁には、いよいよ人体を使っての実験が試みられることになる。まさに“エヴァ”のL.C.Lが実現することになるのだ。

コメント

2:ピポタマ2017年2月21日 17:21 | 返信

 古典SFってレベルの作品で、「全身培養治療」とか何とかで、呼吸の出来る液体の中に患者が漬け込まれて治療されるって形の”未来医療”ネタはあったので、現実がSFに追い付きつつあるって話ですねぇ・・・
 記事にある様に全身やけどなどの広範囲な外傷や呼吸器疾患の治療には役立つ技術かもしれませんよねぇ・・・
 「エヴァ」のエントリープラグもコクピット内を液体で充満させる事で、ロボット操縦における複雑で強大な振動や加速度から操縦者を保護するなんて意味合いがあったように記憶してるので、そういう耐G耐衝撃用途での運用も(何に使えるかはともかくとして・・・)今後の開発には興味がありますよねぇ・・・

1:匿名2017年2月17日 23:15 | 返信

エヴァはよく知らないが、ナウシカ(漫画版)では「漿(ショウ)」がそれに当たる。そうか、ナウシカへのオマージュだったのか。

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