>  > 「原発の怖い都市伝説」元福島原発作業員が語る

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釣崎清隆
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原子力戦争の犬たち 福島第一原発戦記』(東京キララ社)

 釣崎清隆は、死体写真家としてこれまで、数々の世界の危険地帯を渡り歩いてきた。そんな勇猛な先駆者である釣崎が、3.11東日本大震災で未曾有の大事故を起こした福島第一原発に一作業員として乗り込んだ。

 釣崎清隆の新著『原子力戦争の犬たち 福島第一原発戦記』(東京キララ出版)は、高線量被ばくの危険性がある第一線を体当たりで取材し、作業員達の生々しい人間模様や報道の矛盾を記したジャーナリズム精神あふれる一冊である。

 3.11以降、反原発運動が高まり「放射脳」というネットスラングまで誕生。原発=悪という図式が当たり前の世の中になりつつあるが、本当に原発は「悪」なのだろうか? 出版記念インタビュー第1回目は、原発作業員として戦った釣崎氏に、新著の出版を記念して原発の真実を生々しく語ってもらった。


■原発作業員は儲かる?

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釣崎「これ、原発シャツです」……と、自身が着ているシャツを指差して語り始める釣崎氏。


――それ、持って来ていいんですか?

釣崎「駄目です。(笑)見つかると没収されます。今更、そんなこと言われないと思うけど……」


――一どうやって原発作業員の職に就いたんですか?

釣崎「ネット検索で見つけた。ただ、ネットだと高確率でブラック下請会社に当たりますよね。幸運にも俺の入った会社はそれほどひどくなかったけど。しっかりした会社に入りたいんだったら、ネットじゃなくてハローワークに行ったほうがいい」


――一ネットの福島第一原発作業員の求人広告によると、日給14,000円~25,000円と記載されていますが?

釣崎「トリックがあって、実際はそんなに貰えない。結局、県外から作業員として働く時、まかない付きの宿舎に入ったり、交通手段もないから車をあてがわれたりする。宿泊費・食費・光熱費・車両代等などで、ものすごく引かれてしまう。俺が最初に入った会社では、書いてある額面は日給約16,000円だったけど、手取りは8,000円だった。それぐらい引かれるのは、当たり前。それに、他に行き場がない人にとっては、ピンはねされても文句も言えない」


――一弱い人達を利用しているという風にも取れますね。

釣崎「福島にはもともと、飯場文化があるからね。浜通りの界隈は、原発の前は常磐炭鉱があった。県外から来る流れ者が震災前からいたし。昔から原発業界はそんな感じだから、8000円ぐらいなら御の字なのかもしれない。それに、復興に関わりたいという信念に燃えている人にとっては、金額は問題ではない場合もあるんだよ」


――一なかには、そういう高い志を持って原発作業員を志願する人もいるんですね。

釣崎「そうそう。俺みたいな人は金が目的じゃないから。だが無論、下請会社はそういう人の善意につけ込んでいる場合もあるけどね」


――日給8,000円だったら大した年収にもならないですね。

釣崎「ならないね。俺は最初、車両サーベイという原発構内に出入りする車の線量を測る仕事をしていた。それは核心部の原発建屋からは距離があって、高線量被ばくをしないということもあって日給8,000円だった。最終的には線量の高い建屋に入って、作業ロボットの介助をする仕事をしたんだけど、それは日当3万円だった」


――すごい差ですね。でもそれだけ危険が増しているということだと思いますが、

釣崎「でも、日当3万円の仕事に就けた期間は、1ヶ月~3ヶ月の間だけ。すぐに規定の線量(注1)いっぱいになってしまうからね」

(注1)職業被ばくの線量限度は、年間50mSv、5年間100mSv

コメント

2:匿名2017年3月15日 19:47 | 返信

原発とは表向き取エネルギー生産ですが、裏は核兵器原料の生産です。
その主な国がフランスと日本です。
その事を多くの人が理解しなくてはいけません。

1:匿名2017年3月15日 15:53 | 返信

良い取材記事だ。じゅりこはインチキ終末予言のライター稼業からは足を洗って、これからは原発専門でやりなさい。そのほうか数百倍も社会の役に立つから。

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