>  > 「福島原発のUFOと女幽霊」を元作業員語る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
tsuri02.jpg
釣崎清隆
51pjdBT5n6L._SX336_BO1,204,203,200_.jpg
原子力戦争の犬たち 福島第一原発戦記』(東京キララ社)

 高線量被ばくの危険性がある第一線を体当たりで取材し、作業員達の生々しい人間模様や報道の矛盾を記したジャーナリズム精神あふれる釣崎清隆の新著『原子力戦争の犬たち 福島第一原発戦記』(東京キララ出版)の出版記念インタビュー第1回目では、原発業界の裏側や都市伝説の真実、そして、原発の明るい未来についても語ってもらった。

 出版記念インタビュー第2回目は、いよいよトカナならではのオカルト現象にも触れていく……。

※<第1回 原発の都市伝説はコチラ>

■福島避難者いじめ 逃げてはいけない

――福島避難者のいじめ問題がありますよね。釣崎さんも実際、そういったいじめのような体験をされたことは?

釣崎「誰が俺をいじめるの? ないよそんなの。ただ、誤解を恐れず言えば、福島避難者のいじめに関しては、福島から出るべきではなかったともいえる。避難する所も県内にいっぱいあるわけだし、横浜なんかに行っちゃだめだろうね。地元で踏ん張って県内にいればいじめみたいなことにはならなかったと思うよ。地域によっては、強制的に県外に移住させられた所もあったみたいだけど。親が子どものことでいろいろ気をつかうのは分かるけど、結局こうなることを考えると逃げるべきじゃないんだろうね。被災者が焼け太りしてるみたいな情報に限って全国区だから」


――地元にいると、甲状腺がんになりやすいという話しもありますが……。

tsuri0101.jpg

釣崎「だけど、それも甲状腺がん調査もちゃんと確認してないことに問題がある。爆発事故で放射性ヨウ素131が放出されると、感受性が強い子どもは甲状腺に取り込んでしまう。だから、『初期段階で安定ヨウ素剤を服用して、予め甲状腺をヨウ素で満たしておけば、危険なヨウ素131を取り込まない』という話があるけど、当時その必要がないと判断されて配布されなかった」

――だけど、福島の子どもに甲状腺がんが増えていると数値で出ています。

釣崎「たぶん、ちゃんと調査したから増えているんだよ。今までそんな調査したことないから、増えたように感じる“数字のマジック”だよ、怖いね。特に女性は、数字に弱いじゃないですか。だいたい、被ばく線量も勘違いしている人が多いけれど、「ミリシーベルト」と「マイクロシーベルト」(注1)じゃ単位の数値が1,000違うからね。あと、「ベンゼンが規準の何十倍……」とか言う場合があるけれど、もともと1,000分の1でも大丈夫なように基準決めているんだから。それが100倍になろうが影響はない」

(注1)1ミリシーベルト = 1000 マイクロシーベルト


■放射線と幽霊

――釣崎さんは放射能が怖くなかった?

釣崎「実際、現場で線量計を身に付けて作業していると、放射能を肌身で感じるわけじゃん。わけじゃん。線量計付けて現場にいると、線源から遠ざかったら線量が低くなって、近付いたら高くなるということが皮膚感覚で分かるようになる」


――放射能は目に見えないし匂いもないけれど、直感的に感じるということですか?

釣崎「直感じゃないよ。ただ、だんだん放射線量が高い低いという状況が分かってくる。たとえば、除染済みの場所でも、草むら、側溝、雨どいとか放射線量が高い部分が分かってくるんだよ。そうすると、放射能がだんだん視えてくるようになる」


――放射能が視えるって、まるで超能力のようですね!

釣崎「(笑)それは、霊感でも直感でもなくて、科学的知識があってのことなんだよ。だから、側溝があって下に堆積土がある場所を見ると、『うわっ、高そう!』と思うとそこが放射線色に視えてくる。そして、実際に線量計を近付けると、ほんとに高いんだよな。いろいろ試行錯誤ができるし、体感的に放射能が分かるなんていう貴重な経験ができる現場は本当にないからね。そういう意味では、原発は地球上でレアな場所だと思うよ」


――そういう放射能に触れ合える教育ができれば、放射能に対する恐怖心が抑えられるかもしれませんね。

釣崎「放射能は目に見えないし、無味無臭だから怖いというのがあるじゃない。でも、放射能の振る舞いというものが分かってくると、ものすごく興味深くなってくる。高線量現場だと放射線を遮へいする重い鉛ベストを着て作業しているイメージがあるけど、ほとんどそんなことはしない。高線量現場になればなるほど、しないよね。なぜかと言うと、5キロもあるような重い鉛ベストを着ていると重作業もできない。放射線は、前からだけでなく後ろからも来る。なので、鉛の前掛けだと意味がない。後ろから来た放射線が鉛に当たって、体内をまた通過して戻るという“二重に被爆する”というリスクもある。そういう放射線の動きも分かると、放射線の動きまで視えて来る。だから、皮膚感覚じゃなくて、科学なんだよ。そして、放射線を避けるために引かれた一本道が『十戒』で紅海が分かれるみたいに見えてきたり、側溝とか雨どいとか、暗くてじめじめしたところの線量が高いとか」


――暗くてジメジメって……それって、やっぱりまるでおバケみたいじゃないですか!

釣崎「幽霊も電磁波やプラズマ現象だという話しもあるからね。ここで今日の川柳ができた!

幽霊の正体見たり放射線 by 釣崎清隆

 お化けなんてないさ♪ って歌にもあるだろう。『目に見えないものはみんな怖い』じゃなくて、ちゃんと知識を得て経験を経ると何も怖くないんだよ。勇気を持って未来の科学に立ち向かっていきましょうよと言いたい。俺みたいな超文系の人間は、そういうことを超ロマンチックに語るしかないかないんで」

関連キーワード

UFO

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。