>  > シャブ中の妄想を嗤うな

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石丸元章

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画像は、覚醒剤と妄想 ASKAの見た悪夢 (コア新書)

 石丸元章氏の新著『覚醒剤と妄想 ASKAの見た悪夢』(コア新書)の出版記念インタビュー第1回目では、ドラッグ依存症の戦慄の真実、ASKAや清原など芸能有名人がドラッグにハマるワケ、そして、ドラッグとの向き合い方や大麻合法化問題など、盛りだくさんに語ってもらった。出版記念インタビュー第2回目は、ドラッグと妄想、ASKAが抱いた妄想の正体と予言、恐るべきドラッグの神様の存在、妄想を否定することの危険性など、衝撃的な話題が飛び出す。

第一回【キメセクよりも孤独のエクスタシーの方が気持ちいい】

■他人の妄想を嗤うな! 誰もが日常的に妄想はしているのだ

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――新著の帯に「他人の妄想を嗤うな」と書かれていますね。

石丸「妄想するのは大いに結構なことですからね。当たり前だけど嗤っちゃいけない。それに、自分で気付いていないだけで、誰もが妄想の中に生きているんです」


――「常に自分は正常だ」と思っている人も、妄想の中にいるわけですね?

石丸「むしろ、妄想を持っている方が正常なの。例えば、喫茶店で黒い飲みものが出てきたら、コーヒーであると信じるわけじゃない? それは普通のことだと思うかもしれないけど、実際のところはどうかな? いちいち「それが本当にコーヒーなのか」を確かめたわけじゃないですよね。ただ、そう確信しているだけなんです。あるいは恋愛なんかにおいて、相手のことを『この人は運命の人だ!』とか思いますよね。しかし、運命の人という確証や証拠はもちろんない。やっぱり、そう確信してるだけ。こういう根拠のない確信が妄想の基本なんです」


――確かに、平凡な恋愛でも、みんなドラマチックに考え過ぎですよね。

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画像は、カール・ヤスパース/Wikipediaより

石丸「そうですよね(笑)『赤い糸で結ばれている』『運命の人』などというのは、言わば単なる思い込み。それって妄想なんですよ。だって、科学的根拠なんて何一つないんだから。『根拠のない非現実的なことを強く思い込んで、それを確信してしまう』というのがヤスパース(注1)が言う妄想の要点なんです。たとえば、神様がいるなんて証明はない。非現実的な存在なんです。だけど、強く信じているわけじゃない? ヤスパースの妄想の定義には当てはまりますよね」

(注)カール・ヤスパース(1883年~ 1969年)ドイツの哲学者・精神病理学者。


――宗教も妄想ということですね。

石丸「さっきも言ったけど、妄想を抱いているということは正常なことなんですよ。妄想っていうのは世界との意味的な結び付きなんです。たとえば失恋した時に『運命の人だと思ったのになぜ失恋した?』となる。世界との意味的な結びつきが薄れて、心が不安定になりますよね。だけど、そこで自殺しないで『運命の人と一緒になれなかったけれど、神のご意思で私には生きる意味がある』と、宗教に寄りかかって妄想を抱くことで、自分が空虚にならなくてすむんです」


――意味がないと人間は生きられないみたいですね。

石丸「だって、本当に意味をなくしてしまったら、精神が崩壊してしまうからね」

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