水は飲むのではなく、食べるものになる!?
水は飲むのではなく食べるものになる!? 科学界で話題の2つの「水革命」が世界の環境を激変させる!
英紙「Express」(4月13日付)は、生分解性の特殊なフィルムで水を丸ごと包み込むことで、いつでもどこでも、そのままカプっと新鮮な水を補給できるスグレものが開発されたと伝えている。
■ごみゼロを実現する“食べられる水”
「スキッピング・ロックス・ラボ」は、ロンドンを拠点とする科学者と「インペリアル・カレッジ・ロンドン」の起業家たちによる気鋭の共同開発チームだ。
彼らは以前から、過剰包装やプラスチックゴミの問題解決に取り組んでおり、今回発表したペットボトルに代わる新技術を実用化することで、ロンドンマラソンやグラストンベリ―などの野外音楽フェス会場に残されるごみの山を大幅に削減しようともくろんでいる。
この「オーホー(Ooho)」と呼ばれる“容器ごと食べられる水”は、自然素材の生分解性フィルムに包まれた水だ。口に入れてもまったく無害で、そのまま食べても、穴を開けて中身を吸い出しても、どちらでもOKだという。もちろん、自然に分解されてなくなるのでゴミも出ない。オーホーはプラスチックより安価で、水やソフトドリンク、酒などあらゆる飲み物をパッケージングでき、さらに化粧品の包装にも応用できるという。
「ペットボトルによる環境への悪影響を少しでも減らしたい」という開発チームの情熱に賛同して、現在、80万ポンド(約1億円)が資金調達サイトを通じて集まったそうだが、これは当初の目標額の2倍を越えている。
現在はまだ開発段階のため、課題も残されている。たとえば、この水球を口にするまで、いかに衛生的に保つかなどだ。しかし、既存の飲料メーカーがこの新技術を採用しなくても、かならずビジネスとして成功すると彼らの鼻息は荒い。
すでに、オーホーのPR動画を見た人も多いだろうが、初めて試飲するときの、人々の驚きに満ちた表情がなんともいえない。ありそうでなかった、新しいコンセプトの水といえるのではないだろうか。
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