>  > 台湾・女性空軍大佐がセクハラ被害

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日刊サイゾー

台湾「女性初の空軍大佐」が、蔡英文総統のSPからセクハラ被害? 大スキャンダルに発展かの画像1
セクハラ被害を訴えた陳月芳大佐。台湾では有名な女性軍人だ

【日刊サイゾーより】

 台湾総統府(日本の官邸に相当)が、セクハラスキャンダルで大きく揺れている。事件の“主人公”となる2人の人物は、ともに蔡英文総統に極めて近い存在だったからだ。台湾メディア「上報」(5月25日付)によれば、台湾空軍の女性大佐で、総統府で武官として勤務する陳月芳(45)は4月末、蔡総統のSPを務める男性少佐から度重なるセクハラ被害を受けたと訴えたという。

 陳大佐は、少佐からLINEを通じて、度々わいせつな画像や文言が送られてきたと証言。また、総統府内にある女子トイレや駐車場で“待ち伏せ”され、トイレに引きずり込ませそうになったり、車の中に押し込まれそうになったという。こうした行為に恐怖を感じた陳大佐は、すぐさま総督府の侍衛長・劉志斌中将に訴えたという。

 しかし、劉中将は騒ぎが大きくなることを恐れ、両者への調査もろくにせず、少佐を配置換えしただけで収束させようとした。軽い処分に不満を抱いた陳大佐と、「無実」を訴える少佐は、共にこうした処置に反発。騒動が国家安全局に漏れ伝わり、本格的な調査が行われることになったという。結果、総統府内の男女平等・参画会議が緊急で委員会を開き、本件を調査すると宣言。総統府全体を巻き込むスキャンダルへと発展しつつある。

台湾「女性初の空軍大佐」が、蔡英文総統のSPからセクハラ被害? 大スキャンダルに発展かの画像2
蔡英文総統の後ろを歩く陳大佐(赤丸)。総統府で女性武官として勤務していた

 被害者である陳大佐は、女性として初めて空軍大佐まで昇進した人物。C-130輸送機初の女性パイロットを務めたことで有名人となった。また、電子情報収集機能を備えた台湾軍の最新鋭ハイテク偵察機「C-130HE」の運用を任されていたという。2004年に起きたスマトラ沖大地震で台湾軍は救援物資を被災地に運んだが、このとき、副操縦士として活躍。往復9時間かかる航路でトイレに行けないため、水分補給を我慢して操縦していたという。こうした美談が伝わり、台湾では立志伝中の女傑として有名で、将来の少将候補といわれていた。

「今回のスキャンダルは、ただのセクハラ事件では終わらない。総統府という国のトップで起きた、有名な女性将校とSP、そしてそれを“隠蔽”しようとした侍衛長をめぐる大事件に発展する可能性がある。男女のセクハラ事案は、台湾は日本よりもずっと世間の目は厳しく、事実だと証明されたらこのSPは厳罰に処されるでしょう」(台湾在住の日本人ジャーナリスト)

 調査チームは、総統府内にある防犯カメラの映像を分析し、事実関係の確認をしているという。この事件が総統府や軍にどんな影響を与えるのか。成り行きを注視していきたい。
(取材・文=五月花子)

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