>  >  > 万引き依存は「生活苦」と無関係

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

【健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESSより】

kureputo0619.jpg
クレプトマニアの実態とは?(http://jp.depositphotos.com)

ふとしたきっかけで始まる「窃盗症(クレプトマニア)」。アルコールに並ぶ2大アディクション(常用癖)になるのか?

 平成28年版の『犯罪白書』によると、窃盗の認知件数は約80万件。そのうち「万引き」の占める割合は14.5%。つまり、毎年およそ11万件以上もの万引きが認知されていることになる。

 もちろん、発覚しない万引きは、これをはるかに上回る数であることは間違いなく、万引きは深刻な社会問題のひとつだと言える。

 繰り返し万引きをしては捕まる「常習累犯窃盗」の人のうち、かなりの割合の人が該当すると言われているのが、「窃盗症(クレプトマニア)」という疾患だ。「物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される」というその疾患に当てはまるのは、どのような人たちなのだろうか?

決して特別な人の病気ではない

 「クレプトマニアと診断された人のなかには、普通の家庭で育った専業主婦の人もいれば、サラリーマンの人もいる。決して特別な人がかかる疾患ではなく、我々のライフスタイルのなかで、いろいろな負荷がかかったときに出る反応のひとつなのではないか――と考えます」

 こう語るのは、大森榎本クリニックの精神保健福祉士で社会福祉士でもある斉藤章佳氏だ。斉藤氏は、東京都内で唯一クレプトマニアの専門外来がある大森榎本クリニックで、患者の治療にあたっている。

 最近、クレプトマニアの患者で特に多いのは高齢女性で、パートナーとの死別や離別など何らかの「喪失体験」がきっかけで始まることが多い。

 「男性は高齢になるとアルコールに耽溺する人が増えますが、家事を担ってきた女性の<生活の主戦場>はスーパーマーケット。男性では、アルコールと仕事が非常に関連づけられるように、スーパーマーケットで、女性のクレプトマニアが始まるのは<生活モデル>の視点から考えると至極当然といえるかもしれません」(斉藤氏)

若い女性の場合は摂食障害の併発も

 クレプトマニアの始まりには、さまざまなケースがある。何気なく立ち寄ったスーパーで、いつもの晩ご飯の食材を懐に入れてしまったり、たまたま所持金がないのに、思わず盗んだ……など、きっかけは些細なことが多い。

 だが、そのときの状況を振り返ると、孤独が引き金になっているケースが多いという。

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。