>  > 使用言語によって我々の「時間経験」が物理的に変容することが判明!

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 現在公開中の「言語と時間」をテーマにした異色のSF映画『メッセージ(原題:Arrival)』では、主人公の言語学者が、宇宙人の言語の解読することで、未来を認識する能力を獲得する。SF映画だから許される荒唐無稽な話のように思われるが、実際に「言語が時間認識に多大なる影響を及ぼしていること」が最新の研究で明らかになった!


■言語が時間経験を変容する

使用言語によって我々の「時間経験」が物理的に変容することが判明! 過去と未来の認識も各国でバラバラだった!(最新研究)の画像1
知覚や認識も映画『メッセージ』のテーマといえるだろう「Business Insider」より引用

 オンラインビジネスニュースサイト「Business Insider」(6月17日付)によると、スウェーデン・ストックホルム大学の言語学者エマニュエル・バイルンドが、母語を2つ持つバイリンガルは、言語に応じて異なる“時間把握”をしていることを突き止めたという。もちろん、映画のように彼らが未来を見通す能力を持っているわけではないが、外国語を学ぶことで認識能力に変化が起こるというのだ。

 日常的な感覚からすれば、時間とは言葉と関係なく存在し、誰でも同じ時間を生きているように思われる。しかし、実際のところ時間は極めて抽象的な“概念”であるため、それぞれの言語によって時間の捉え方には大きな違いがあるという。それがハッキリと現れるのが、時間の空間的な表現においてである。たとえば、スウェーデン語で未来を意味する「framtid」は、文字通りには「前方の時間(fram/front tid/time)」であり、空間的なメタファーが使用されている。

使用言語によって我々の「時間経験」が物理的に変容することが判明! 過去と未来の認識も各国でバラバラだった!(最新研究)の画像2
画像は「Thinkstock」より引用

 一方、スウェーデン語とは反対に、ボリビアとペルーの公用語の1つである「アイマラ語」の「qhipuru(未来)」は、文字通りには「時間の後ろ(behind time)」という意味だという。我々日本人にとってもどこか違和感のある表現だが、「自分の背後を見ることができないように、未来も見通すことができない」というのがこの表現のロジックとのことだ。

使用言語によって我々の「時間経験」が物理的に変容することが判明! 過去と未来の認識も各国でバラバラだった!(最新研究)の画像3
中国語では過去は「上」「Business Insider」より引用

 さらに、スウェーデン語もアイマラ語も(英語も日本語も)、前後あるいは左右という水平的な時間把握をしているが、中国語では垂直的に表現される。たとえば、下(xia)は日本語と同じ意味もあるが、同時に未来を意味する語でもある。そのため、中国語で来週は「下周」となる。同様に、中国語の上(shang)は過去を意味し、先週は「上周(shangzhou)」となる。このように言語によって時間の把握の仕方が全く異なるのだ。

コメント

1:匿名2017年6月24日 20:39 | 返信

言語の解読すること➞言語を解読すること

なんじゃね?

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