>  >  > 盆踊りの起源は縄文! 円空間と「調和を創る力」の秘密

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 少し気が早いが、盆踊りについて考えてみたい。夏の終わりも近づき、涼しくなる夜に、見知らぬ人同士がやぐらを囲んで太鼓の音に合わせて踊る姿は、我が国独特の風情に満ちっている。実は、盆踊りにおける「輪(和)を囲む」という発想が、縄文時代から受け継がれたものだということをご存じだろうか?

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盆踊りの一例(名古屋市港区にて) 画像は「Wikipedia」より引用

■古来から環状集落の力に気づいていた日本人

 作家・日本文化研究家であり、舞踊「わの舞」創始者の千賀一生氏によると、盆踊りの起源は縄文時代の環状集落にまで遡るという。縄文時代の環状集落では、中央に祖先神を奉り、その周囲に集団墓地を設け、さらにその外周に竪穴住居を環状・同心円形に配置していた。

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縄文時代の環状集落 画像は「上尾市ウェブサイト」より引用

 なぜ円形かというと、当時は身分制度がなく皆が平等だったという理由もあるが、千賀氏によると「円形に作り、空間が円空間になると、宇宙の調和した力が働き、争いがなくなりやすい」そうだ。実際、円形でない集落と比較すると、この形式の集落からは食べ物の奪い合いで殺された人骨が発掘されていないなど、調和がとれていたことがわかるそうだ。

 日本には、定住生活が始まった旧石器時代(3万6千年前)からすでに環状集落(環状ブロック郡)が存在した。これは、世界最古の環状集落である。そして千賀氏は、「環状集落の『祖先神』が盆踊りの『櫓(やぐら)』に相当するのだと思います」と語る。


■日本最古の人物画が示す踊りの意味

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人物の描かれた土器 画像は「特別史跡 三内丸山遺跡」より

 さらに、縄文時代の土器片に描かれた日本最古の人物画も発見されているが、それは「踊るシャーマン」の姿をしていた。

 問題の土器片は、縦8cm、横6cm。青森の「三内丸山遺跡」で発見され、2011年7月に青森県教育委員会の文化財保護課が発表したものだ。そこに描かれた人物は、右手を上方へ上げ、膝を曲げ、たしかに踊っているようだ。考古学者の岡村道雄氏(三内丸山遺跡発掘調査委員会委員長)は、この人物画を次のように分析する。

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