>  >  > 本当にヤバイ麻薬はMDAじゃない、PMAだ!

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【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳】
第23回 MDAとMDMA 後編

【前編はコチラ

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画像は「Thinkstock」より引用

 MDAとMDMAは、覚醒剤として知られるアンフェタミンとメタンフェタミンの間柄に当たります。MDというのはメチレンジオキシ環を持つという部分の略語で、メチレンジオキシなA(アンフェタミン)、MA(メタンフェタミン)ということです。

 MDAはMDMAと同様に「サイケデリック」というジャンルのドラッグとして知られていて、特に気分をラブ&ピースにすることで、アメリカの70年代のヒッピームーブメントと共に世界に広がりました。アメリカでは近年、用法用量を絞って、ターミナルケアでの鬱の治療や、PTSDの治療なんかに使えるかも……みたいにドラッグとしては緩めの対応がされています。


■密造メーカーの都合でどんどん毒化する麻薬

 MDAは100~200mg、MDMAは50~100mgで、一般的にはエクスタシーなんて名前で錠剤に加工され、非合法に流通します。この分量アンフェタミンやメタンフェタミンのように数mgで効果をもたらすドラッグに比べるとずいぶん大容量で、いろいろなドラッグの中でもかなり多めです。

 これが実は密造メーカー(頭痛が痛いみたいな言葉だけど)としては頭の痛い話で、覚醒剤を合成すれば、合成単価は覚醒剤の方が遙かに儲かるわけです。例えば、1g密造しても、覚醒剤なら数十回分として販売できるのに、MDAなら数回分にも満たないわけです。どちらも1回分が5千円で取引されると考えるとその儲けの悪さは言うまでもありません。おまけに原材料となる化学物質は覚醒剤の比にならない程高額で、原材料だけでも10倍以上の費用がかかっていると思われます。

 MDAやMDMAはアンフェタミン骨格を持った麻薬ですが、アメリカでは終末医療うつ病のケアやPTSDの治療に大規模試験が行われているくらいで、作用量から考えても、「麻薬としては」比較的安全な部類に入ります。しかし、これらの成分を含むはずのストリートドラッグでは、結構な割合で死人が出ています。実はコレ、密造メーカーのMDAやMDMAだけでストリートドラッグ用の錠剤を作らない裏技と関係があります。


■混ぜ物するぜー

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エクスタシー錠剤「Wikipedia」より引用

 密造メーカーは原価圧迫を解決するためにMDAやMDMA以外の薬物を混ぜ込む、非合法合剤を作るわけです。これによって低容量で高い効果を出す錠剤を安く作れます。特によく使われるのがPMA(パラメトキシアンフェタミン)という、これまた単純な構造のアンフェタミンの仲間、同様にパラフルオロ、パラクロロアンフェタミンなんかのハロゲンが入ったアンフェタミンも近年のエクスタシーというストリートドラッグ錠剤で流通するものの中から確認されているそうです。
  
 これらの麻薬は、極めて少量でMDAやMDMAに近いサイケデリックな感情を揺り動かし、MDAの効果を劇的に高めることから「上げ底」として使えるというわけです。
 
 しかしこの上げ底には死の罠が待ち構えています。

コメント

1:匿名2017年7月21日 16:23 | 返信

へー

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