>  >  > 「トライポフォビア」の原因が遂に判明

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“恐怖症”にはいろいろある。高所恐怖症や閉所恐怖症、先端恐怖症あたりは認知度も高いせいか、そうでない人からも理解されやすい。だが、一般にまったく知られていない恐怖症にとらわれてしまった場合、他者からすれば本人の苦しみは計り知れないものとなる。


■「トライポフォビア」とは?

「トライポフォビア」は、小さな穴の集合体に対して嫌悪感や極度の恐れを抱く心理状態だ。日常で、なにげなく目にするスポンジの穴、蜂の巣、ハスの花托(かたく)、はては石鹸の泡やコーヒーカップに浮かぶ細かい泡まで気色悪いと感じるらしい。つまり「自分でもなんだかよくわかんないけど、とにかく、あの穴の密集がキモい!」という理不尽な感情に振り回されてしまうのだ。

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ハスの花托(かたく) 画像は「Wikimedia Commons

 ちなみに、トライポフォビアは正式な病名ではない。2005年に、ギリシア語の「trypo(穴掘り)」と英語の「phobia(恐怖症)」を組み合わせて作られた造語だという。

 トライポフォビアの原因については、以前から「人類が進化していく上でのDNAによる刷り込み」というのが有力な説だった。たとえば、海中で妖しく光るヒョウモンダコは、一見美しいが、実際は「殺人ダコ」の異名を取る猛毒生物だ。あの蛍光ブルーの輪模様を見たら、本能的に近づいては危険! とアラームが鳴るようプログラムされているという。

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ヒョウモンダコ 画像は「Wikipedia

 しかし、最新研究では進化の過程という点では同じだが、脅威を感じる対象は、より微小なものではないかという新説が浮上してきた。英ケント大学の心理学研究チームは、科学誌「Cognition and Emotion」に「トライポフォビアの原因は、寄生生物や伝染病に対する深層での恐怖」と発表したのだ。

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