>  > ムショ出産が超悲惨! 刑務所の裏事情を徹底取材

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
CPR_1.jpg
画像は「NPO法人 監獄人権センター(CPR)」より引用

 7月13日、法務省は2人の死刑を執行したと発表した。今回執行されたのは大阪拘置所の西川正勝死刑囚(61)、広島拘置所の住田紘一死刑囚(34)。このうち、1991年に飲食店経営者の女性4人を相次いで殺害した西川死刑囚が再審請求中であったことが世間の注目を集めている。ちなみに、再審請求中の執行は99年12月以来となり、一部では批判の声も上がっているようだ。

 昨年11月以来8カ月ぶりとなる死刑執行を受け、筆者は刑務所の内情や処遇について調査しているNPO法人「監獄センター(CPR)」の塩田祐子氏に取材した。同センター(CPR)には、全国の刑事施設に収監されている受刑者たちから年間1,300通にものぼる手紙が届けられるという。また、拘禁制度や刑罰制度に関する独自の政策提言も行っている。


■再審請求中に死刑が執行された本当の理由

――よろしくお願いいたします。今回執行された死刑ですが、再審請求中の死刑はやはり異例の事態なのでしょうか?

塩田祐子氏(以下、塩田)  実は、現在の死刑囚のうち70%が再審請求中です。再審請求中の死刑囚を死刑にしてはならない、という法律はありませんが慣習上、再審請求を申し立てれば死刑が延期される事が多いので、多くの死刑囚が再審請求するんです。法務省としては1年に1回は死刑を執行したいのですが、再審請求の数が多すぎて、どの死刑囚を優先的に死刑執行するか、判断を下せなくなっている状況ではないでしょうか。

 また、本来は年度末や6月に死刑が執行されることが多いのですが、今年は「森友・加計問題」と籠池泰典さんの証人喚問があったことで、諸々手続きが遅れて執行できなくなっていました。そして、8月の内閣改造で金田法務大臣が辞任する可能性もあります(※)。法務官僚たちは死刑執行こそ「法の正義」という考えのようですが、金田法務大臣もわりとその意見を尊重していました。ただ、次の法務大臣が誰になるか、今まで通り官僚の意見を取り入れるかもわからないので、今回の死刑執行を急いだようですね。
※8月3日、内閣改造によって上川陽子氏が新しい法務大臣に就任した。

CPR_2.jpg
イメージ画像:「Thinkstock」より

――第2次安倍政権の発足(2012年12月)以降では11回目、これまでに計19人の死刑が執行されましたが、ここには官僚の思惑も絡んでいたという事ですね。では、西川死刑囚が再審で無罪になった可能性はあると思われますか?

塩田  1948年に起きた「免田事件」のように再審6回目で無罪になったケースもありますが、今回は少し事情が異なるようです。西川死刑囚に関しては、一連の強盗殺人は否認、一部の強盗殺人未遂に関しては認めたうえで『殺意はなかった』という申し立てをしていたようです。

――本人も認めているとなると、西川死刑囚の再審無罪は可能性が低かったのかもしれませんね。いずれにしても、現在では綿密なDNA鑑定が行われるでしょうから、過去に比べて冤罪が起きる可能性は低くなっていると思いたいところです。

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。