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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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『RUBBER’S LOVER』
1996年・ホネ工房、光和興行株式会社
脚本・監督/福居ショウジン
出演/川瀬陽太、飴屋法水ほか

『ゲロリスト』(87年・8ミリ自主映画)、『ピノキオ√964』(91年)という、どちらも女がゲロを吐きまくる作品でインディーズ映画界に衝撃を与えた福居ショウジンが、現代美術の怪人・飴屋法水など1990年代アンダーグランドの最先端アーティストらを集結させた前衛的な問題作。モノクロ作品で、エグゼクティブプロデューサーの小林紘は、石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』も手掛けた人物だ。

 中が見えるアコーディオン・シャッターの大型業務用リフト。管や機械を装着されたモルモットたち。むき出しの鉄とコンクリートで構築された冷たい施設「センター」。その硬質感に不釣り合いなミニスカメイド服を着たツインテ-ルの助手・あかり(国広ミカ)が、ミイラ男のように包帯グルグル巻きにされた「クランケ」と呼ばれる治験者に、「カワイイ、カワイイ」と言いながら暴力を振るい、顔を舐め回したりしている。これは彼女の嗜虐趣味らしい。突如「ウ~、ウ~」と非常警報が鳴り響き、鉄階段をカンカンと靴音を反響させて実験室へと集まる男たち。パトランプが点滅回転して光を躍らせるくだりは、それを得意とする鬼才・実相寺昭雄監督を彷彿させる特撮マインドあふれる映像だ。

 飯沼(川瀬陽太)、一ツ橋(飴屋法水)、本宮(斎藤聡介)、そして紅一点のあかり。彼らは電極やらコイル状配線やらバルブやらが折り重なるゴーグルの付いた物々しいマシンを、あかりの虐待で血だらけになっているクランケの頭にセットする。飯沼はあかりに「(クランケを)オモチャじゃない! 手に入れるの大変なんだからな」とくぎを刺す。どうやら非合法で調達しているようだ。しかし、クランケは実験のたびに大量の吐血をし、失敗してしまう。

 彼らはある巨大企業をスポンサーに、このセンターで極秘研究を行っていた。その内容とは、全身を覆う黒いラバー・スーツを着た人間にデジタル・ダイレクト・ドライブという先ほどのマシンを装着させ(これを「ラバー・ユニット」と呼ぶ)、エーテルという薬物を与えた上に爆音を聴かせて人間の精神を破壊し、トリップ状態から「無」に近づけてサイキックパワーを発動させようというものだ。

 だが繰り返す実験失敗で時間と金の浪費にイラ立つスポンサーは、研究の打ち切りを決定。寿退社直前の秘書・キク(奈緒)が最後の仕事として、それを伝えにセンターを訪れる。焦った一ツ橋と本宮は、最後の手段として密かにエーテルを飯沼に盛りクランケに仕立て上げる。副作用が始まり全身を痙攣させ嘔吐(ゲロ大好き福居ショウジン)する飯沼に、ラバー・ユニットを装着。両耳脇に直径1メートルの大型スピーカーを設置し、一ツ橋がノイズ音楽を大音響で流すと飯沼は泡を吹いて失神。ちなみに飯沼役の川瀬陽太は、最近では『シン・ゴジラ』でジャーナリストとして出演している。

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