>  >  > 恐竜のDNAが鑑定できる?
シリーズ「DNA鑑定秘話」第57回 

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9900万年前の琥珀から「恐竜のしっぽ」を発見!恐竜のDNAを解明か?の画像1
恐竜のDNAが鑑定できる?(http://jp.depositphotos.com)

 中国地質大学の古生物学者リダ・シン氏らの研究チームは、ミャンマー北部カチン州フーコン渓谷の鉱山で発掘された琥珀の中から、保存状態が良い9900万年前の「恐竜の尾骨、軟部組織、羽毛」を発見したとする論文を、科学誌『Current Biology』に発表した(「ナショナショナル ジオグラフィック日本版」2016年12月9日)。

恐竜の尾の全体は羽毛で覆われていた?

 研究チームは、マイクロCTスキャナーによる分析を行い、琥珀が白亜紀(約1億4500万年前〜約 6600万年前)の中期(約9900万年前)の化石と推定。琥珀の中に「鳥の羽毛」と「恐竜の羽毛」が枝分かれして間もない時期の「恐竜の羽毛(長さ3.7cm)」が封印されていた。羽毛の色は背側が茶色、腹側は白色だった。

 化石の尾の構造から、コエルロサウルス類(原始的なマニラプトル類)の幼い個体の化石と推測。コエルロサウルス類は、ティラノサウルスから現生の鳥につながる系統までを含む獣脚類の総称だ。

 「恐竜の羽毛」は、尾の両側に並んで生え、現生の鳥の飾り羽に似ている。したがって、恐竜の尾の全体が羽毛で覆われていたとすれば、恐竜に飛行能力はなく、羽毛は合図や温度調節の役割を担っていたと推論できる。

 今回のように、琥珀の中から恐竜が生息していた時代の羽毛が発見されることはあるが、保存状態の良い羽毛が恐竜のものと明確に関連づけられたのは世界初。恐竜の羽毛の進化と構造の解明が一気に進むかもしれない。

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