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 ロバート・フレイザーは昨年11月、18歳の誕生日の直後に亡くなった。大麻の売人が彼と彼の友人に、フェンタニルを「合成麻薬MDMAに似ている」と説明して試用させた。その後すぐロバートは倒れて帰らぬ人となった。この7月にはジェマ・ロングソロップ(20歳)が、フェンタニルを含む薬をオンラインで買って死亡した。ジェマは強迫神経症に苦しんでいて、医師から処方される薬では効果がなかったのだ。

 そして昨年12月には、周囲の尊敬を集めていた陸軍大尉のベン・ユークス(32歳)が、マンチェスターの自宅でフェンタニルの服用により死亡した。彼はストレス対処のために、以前からドラッグをひそかに使っていたという。

 昨年9月に警察は車内でフェンタニルによって、意識不明となっているカップルの写真を公開した。後ろの座席には、恐竜のTシャツを着た哀れな4歳の子どもがなすすべもなく座っていた。

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フェンタニルで意識不明となった両親。子供が後部座席にいるのが見える。 「The Sun」の記事より

■当局の取り組み

 アンバー・ラッド英国内務大臣は、フェンタニルがイギリスに蔓延する前に対策に取り組むことを宣言した。元捜査官のニール・ウッズは、次のように述べる。

「フェンタニルの問題に取り組まなければ、英国は黙示録に直面する」

 イギリス国家犯罪対策庁は最近、英国北部の不衛生な倉庫で作られたドラッグをオンラインで購入した顧客全員を追跡している。これまでに172人のイギリス人を含む443人の顧客が特定されており、少なくとも1人が死亡したという。

 死亡した人々は前出の若者のように他の薬と混ぜたり、誤って服用したケースも多いが、国家犯罪対策庁のイアン・クラックストンは、「これらのドラッグは、効果を試してみたい中産階級の大人によっても闇ネットで購入されている」と述べる。

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