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■人間の進化、新たなる謎

 今回の研究は、人間のゲノムが今も自然淘汰を繰り返し、進化を続けていることを示した。だが、ここで新たな疑問も生まれた。なぜ、アルツハイマー病や中年の喫煙など、人生の後半になって問題となりうる遺伝子変異が、淘汰されつつある変異として検出されたのだろうか?

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画像は「PLOS Biology」より引用

 また、もう一つ興味深い謎も提示された。論文によると、今回の研究では寿命に関わりがある遺伝的変異が多数発見された。それらは心臓疾患や高コレステロールや肥満、喘息などのリスクに関わる変異で、長寿の人々にはあまり見られなかったという。病気のリスクと関わる遺伝子変異が長生きにも関連しているのは当然に思える。だが、見つかった変異の中には、思春期や妊娠年齢を遅らせるようなものまで存在していた。これは一体、何を意味しているのだろうか?

 一般的に、妊婦の高齢化は経済的な豊かさや教育によるものといわれる。経済的に豊かな国では寿命も延びるので、今回の発見にも経済発展による影響が考えられそうだ。だが、我が国でもそうであるように、妊婦の高齢化は少子化に結びつく。もしも思春期や妊娠の先送りが遺伝的なものであるなら、それは生物としては失敗、進化どころか退化ではないのだろうか? もし、そんな遺伝子が未来の世代にまで広まってしまったら――?


■進化とはいかなるものか

 この疑問について、オカルトにも生物学にも詳しい理学博士X氏に解説を求めた。X氏はまず、進化という言葉の使い方の誤りを指摘した。

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