>  >  > ハーフの男女がわんさか「美男美女村」の実態

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【日本奇習紀行シリーズ】 九州地方

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画像は「Pakutaso」より引用

 それこそ、かつてはちょっと山間に入った鄙びた温泉街などを訪ねると、宿の女将が「このあたりは平家の落人集落で……」などと、虚とも実ともつかぬ、ある意味“ありがち”な昔話をしはじめたものだが、この広い日本には、そうした“隠れた末裔たち”が、長い間、ひっそりと暮らしていたことで、独特な環境を生み出すことになった地域が、少なからず存在していたという。


「まあ、よその人から見れば、あからさまにおかしいんだろうけれどもね。あのあたりで育った私らにとっちゃ、みんながみんなそうなものだから、それが当たり前のことになっちゃってるんだよ」


 今回、我々の取材に応じてくれたのは、九州地方のとある山間の地域で生まれ育ったという、江里口義三さん(仮名・80)。実はこの江里口さん、話し口調や物腰こそ、ごくごく普通の老人ではあるものの、その実、彼の端整な顔立ちや、スラリと伸びた身長は、日本人離れしたもの。遠めに見た感じの印象としては、ハリウッド映画に出てくる欧米の老人のようだ。


「ああ、たしかに昔からよその土地に行くと“外国の人ですか?”なんて言われたものだよ(苦笑)。けどもね、あのあたりじゃ、みんな私みたいな感じの顔立ちでね。昔は今みたいにハーフっていうの? 外国人と日本人との間に生まれた人もそう多くはなかったものだから、近隣の村の人らからは“美男美女村”だなんて羨ましげに呼ばれたもんだよ」


 江里口さんがそうであるように、欧米人を思わせる容姿の人々が大半であったという当地は、室町時代に来日した宣教師たちと、当地に根ざしたキリシタンの日本人女性たちとの間に生まれた子どもたちが、他の地域とほとんど交わることなく、何代も暮らし続けてきたことで、こうした稀有な様相を呈することになったのだという。無論、そうした逸話は、冒頭で触れた「平家の落人伝説」がそうであるように、その確度という点において些か疑問は残るものの、その地域で生まれ育った江里口さんを目の前にすると、そうした逸話でさえも、半ば事実のように思えてくるほどだ。

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