>  > 世界的「脱・遺伝子組換え」、背景に陰謀一族の衰退?

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 遺伝子組み換え種子(GM種子)をはじめ強力な除草剤や殺虫剤など、最先端の農業技術を抜きにしてもはや今日の農業は成り立たないともいえる。しかし、健康や地域へのリスクを憂慮し、こうした最先端農法に異を唱える声や反対運動も少なくない。そして実際に、世界の各地で遺伝子組み換え作物(GMO)農業技術の禁止が相次いでいる。

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イメージ画像:「Thinkstock」より


■地元先住民たちの抗議活動が巨大バイオ企業に勝利!

 GM種子の使用を前提とした農業技術が世界的に普及している昨今だが、そこで最も懸念されているのが、強力な除草剤や殺虫剤が及ぼす健康や土壌への悪影響である。GM種子は単独で品質や収穫量に貢献するばかりでなく、遺伝子操作技術によってこうした強力な除草剤に耐えられる強さも獲得しているのである。ちなみにGM種子生産販売の最大手であるモンサントはGM種子と共に、「ラウンドアップ」という商品名のグリホサート系の除草剤を“セット販売”している。

 こうしたリスクをはらんだGMO農業は当然ながら地場産業への“副作用”もはらんでいる。

 メキシコ・ユカタン半島の人々の伝統的な地場産業のひとつが養蜂業で、現在でも1万5000もの家族が家業として営んでいる。その多くはマヤ文明の時代からこの地で暮らしていた祖先をルーツに持つ地元の人々だ

 それまでこの地で生産されたハチミツの90%はヨーロッパに輸出されていたのだが、2011年にEU(欧州連合)はこの地のハチミツの輸入販売を禁止した。その理由とは遺伝子組み換えされた植物の花粉が確認されたためだ。

 どうしてハチミツに遺伝子操作された植物の花粉が混入していたのか。その原因は一目瞭然で、この地にはモンサント主導による25万ヘクタールものGM大豆の耕作地があるのだ。

 アメリカ、カナダ、メキシコによって締結され1994年に発効したNAFTA(北米自由貿易協定)によって、モンサント社製のGM種子がメキシコの農業にも浸透し、最近まで国内の大豆とトウモロコシ生産の30%がGMO農法で栽培されていたといわれている。

 そしてモンサントはこの地でさらにGMO作物の耕作地を拡大しようと計画していたのだが、養蜂業界の団体をはじめ地元の団体やグリーンピースなどから反対の声が上がりモンサントの計画は中断。そして2015年11月、メキシコ最高裁はメキシコ政府がモンサント社に与えていた許可を取り消す判決を下した。フェリペ・カルデロン大統領の時代に政府がモンサントに与えた南東部のカンペチェとユカタンでの遺伝子組み換え作物の栽培の許認可が、地元の人々の根強い抗議活動によって覆されることになったのだ。

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Waking Times」の記事より

 地元の人々の懸念は養蜂業への打撃だけでなく、むしろグリホサート系の除草剤による健康被害と環境汚染であるという。モンサントへの抗議活動を組織するCDM(Colectividad en Defensa del Maiz)の原告側弁護士、レナ・サンチェス氏はGMO農業が「メキシコの生物多様性、農業活動、文化を脅かしている」と言及している。

コメント

1:バカを唾棄する2017年10月31日 14:19 | 返信

いまだにGMが危ないと思っている頭の軽い人が多くてとても悲しい。GMのお陰で農薬使用料が減って収穫も増えて環境にも人間にもよいという事実を知らなすぎる。また、GMで癌が増えるという研究のすべてが統計的に無意味なものだということを知ってほしい。

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