タトゥーにまつわる世界のディープな伝承5選
タトゥーにまつわる世界各国のディープすぎるトリビア5選! 皮膚を剥ぎ取る激痛施術、胸に巨大紋章を彫ったアメリカ大統領も…!
■超絶痛いスカリフィケーション
皮膚に切れ込みを入れて身体装飾を行う「スカリフィケーション(瘢痕文身)」は、西アフリカなどの土着民族の間で一般的に用いられる手法。伝統的な方法ではガラス片や石、ココナッツの殻をナイフ代わりに皮膚表面を剥ぎ取り、傷ついた皮膚が形成するケロイドによって模様を浮かび上がらせる。成人の儀式の一環としても行われ、痛みに耐え抜いた者が一人前の大人として認められる条件でもあった。肌に刻まれた装飾は地位や富、子孫繫栄を象徴としたものであり、また女性の場合も同様に、体に多くの印が刻まれているほど美しさの象徴として見られたという。
■1,000年前から伝わるバトック法
昨今ではタトゥーを入れる方法として“電気針”が一般的に用いられている。しかしフィリピン・カリンガ州には、1,000年以上も前から伝わる「バトック」という技法が今も残されている。同州に暮らす今年100歳を迎えた女性ワン・オドは、バトック法を用いる最後のタトゥー職人。インクを浸した針を棒の先に挟み、針を皮膚に刺すことで絵柄を描いていくバトック法はタトゥー愛好家を魅了。多くの観光客が彼女を訪ねて来るという。古代からの手法を行うワンは、2015年に人間国宝にも選定されている。
参考:「LISTVERSE」、ほか
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