>  >  > 【インタビュー】心臓発作を起こしそうなほど芸術的!

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近日公開! ホドロフスキー監督の最新作『エンドレス・ポエトリー』 主演アダン・ホドロフスキーが明かす「サイコ・マジック」の秘密!の画像1
エンドレス・ポエトリー

『エル・トポ』(70年)、『ホーリー・マウンテン』(73年)がジョン・レノンらに絶賛され、その衝撃的なビジュアルで世界のクリエーターたちを虜にした巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー監督が、88歳にして最新作『エンドレス・ポエトリー』を完成させた。早くも海外の情報誌では「全感覚を快楽へと導く」(Hollywood Reporter)「心臓発作を起こしそうなほど豊かで芸術的」(THE FILM STAGE)など、高い評価を受けている。

 この作品は、23年ぶりの自叙伝的映画として2014年に公開された『リアリティのダンス』の続編にあたり、前作同様にアレハンドロの息子らが主演し、南米チリの激動の時代にサンティアゴでアーティストや詩人と出会う青年期のアレハンドロを描いている。

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「タロットの宇宙」豪華愛蔵版・数量限定555部/国書刊行会。これは欲しい…。

 ここで改めて、1970年代のホドロフスキー作品を振り返るなら、それらはまさに体験としての映画、フィクションの物語に忘我的に酔うのではなく、映画そのもの強烈なビジュアルが超絶体験として迫り、鑑賞者自身に意識の変容を引き起こしてしまうようなものであった。そこからカルトムービーという言葉が生まれ、当時のカウンターカルチャーに絶大な影響を及ぼしてきた。また、ホドロフスキーは、タロット・リーディングでも知られ、タロット研究の集大成というべき『タロットの宇宙』(国書刊行会)も著していおり、オカルトファンにとっても見逃せない存在である。そして、初期作品から40年を経て、ホドロフスキーの新作を観ることの喜びは、過去の傑作の謎解きであり、あのときには踏み込むことができなかった禁断の領域に再び思いを巡らせるきっかけでもある。

『エンドレス・ポエトリー』公開に先立ち、東京国際映画祭でのプレミアム上映に合わせて、主演のアダン・ホドロフスキー氏が来日した。彼の本業はミュージシャンで、前作共々、本作のサウンドトラックも手掛けている。ホドロフスキー作品の謎解きをするような気分で、アダン氏のインタビューに挑んだ。

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『エンドレス・ポエトリー』生きろ/(C) 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE

――新作『エンドレス・ポエトリー』で、あなたは父アレハンドロの青年期を演じています。撮影の前と後でどんな変化がありましたか?

ホドロフスキー氏「撮影の前、私のなかには、まだ解決できていないことがたくさんありました。しかし、私が若かった頃の父の役をやり、映画のなかで父とその父である私の祖父との和解を演じたことで、私たち家族全員が癒やされました。そして、私は撮影後に劇的な変化を遂げ、やっと本当の“人間”になれたのです。それが父がいう『サイコ・マジック』なのです」


――「サイコ・マジック」とは、どのようなものでしょうか?

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アダン・ホドロフスキー

ホドロフスキー氏「『サイコ・マジック』とは、父が独自に作り上げた哲学とも言えるもので、ある種の精神分析理論あるいは精神療法ともいえます。ちょっと込み入った説明になりますが、たとえば、私が精神分析医みたいなものに20年間に渡ってカウンセリングを受け、やっとどんな問題があったかわかったとします。しかし、その段階では、それをどう解決すればいいのかはわからないんです。なぜなら、いくら頭でわかったつもりになっても、肉体はそのトラウマを記憶しているので解決はできない。だから、何が一番いいかというと、肉体を使って行動を起こすことなんです。この映画についていえば、私自身が役を演じることで自分の無意識に働きかけ、自分のトラウマを解決しました。それが『サイコ・マジック』です」

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