>  >  > イスラム国の処刑場で400体の遺体を発見

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画像は、「Youtube」より

 シリアでは、今年の10月14日、過激派組織「イスラム国」が支配していた北東部デリゾール県の都市マヤディーンが、ロシア軍の空爆支援を受けたシリア軍によって奪還された。同月17日、「イスラム国」が首都と称してきた北部のラッカも陥落。クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が、アメリカを中心とする有志連合の支援を受けて同地を制圧したのだ。「イスラム国」が「カリフ制国家」の樹立を宣言した2014年から3年4か月経過後の出来事だった。

 シリアだけでなく、イラクでも「イスラム国」の勢力は衰えている。キルクーク州の都市ハウィジャは2014年からイスラム国の支配下にあったが、今年10月にイラク軍が奪還。また、今月、イラク軍がカイムを、シリア軍がデリゾールを制圧したことにより、イラクとシリアの国境周辺に残存していたイスラム国勢力も風前の灯火である。

 こうした動きの中で、「イスラム国」が行なってきた大量虐殺の実態が次々と明らかになっている。今月11日、ハウィジャの北方約3キロに位置する場所で400体の遺体が発見されたことをイラク当局が発表した。

 遺体は、「イスラム国」に処刑された市民や治安部隊のもの。「『イスラム国』はこの場所に捕虜を連れてきて銃殺したり、油をかけて火をつけたりしていた」と語るのは地元住民。現場には、引き裂かれた衣類や人骨が散らばっていた。キルクーク当局は、イラク政府と人権委員会に、遺体の身元を特定するためDNA鑑定を行うように要請した。

 キルクーク州は石油資源に恵まれた地域である。そのため、イスラム国が駆逐された後も、この地域の管轄権を巡って、イラク政府とクルド自治政府との間で対立が続いている。今年10月には、イラク軍がキルクーク市に進行し、軍事基地や油田、発電所などの重要拠点を掌握。クルド側が実効支配していた地域の住民たちが、住民投票に参加してイラクからの分離独立を支持したことがきっかけだ。

 「イスラム国」の脅威が去ったことで、民族紛争が表面化しつつあるキルクークのような地域も少なくない。イスラム教の中でも、スンニ派とシーア派の争いは続くだろう。「イスラム国」に虐殺された人々に哀悼の意を示し、人類が同じ過ちを繰り返さないためにも、不安定な世界情勢の平和的解決が望まれる。
(文=みみずく)

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