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後藤絵美

【実録】「恐怖で3日間眠れなかった」日本人が知らないイスラーム世界の怪談! ジン(悪魔)が出没し…(東洋文化研究所・後藤絵美インタビュー)の画像1
『イスラームのおしえ (イスラームってなに?)』(かもがわ出版)

 東京大学東洋文化研究所の後藤絵美さんにイスラームについて解説してもらう第3回。今回は、イスラームの地獄やオカルト話も飛び出した。第1回第2回


■イスラーム世界のオカルト話

――では、tocana編集部のお約束なのですが、イスラーム圏におけるオカルトのお話をお願いします。

後藤 ジンは知っていますか? わかりやすいのはいわゆる『アラジンと魔法のランプ』の魔人ですね。

『イスラーム辞典』の大塚和夫先生によると、イスラーム世界の幽霊・精霊にあたるものがジンです。風呂、井戸、便所、廃屋、墓地などにいて、本来の住むべき場所は、メッカの近くのカーフ山とされています。ほかに邪悪なものはサタン。発狂した人をジンに取り憑かれたとかいいますね。私が知っているのはカイロですが、今でもお祓い儀礼もありますね。

――なんだか日本の妖怪や狐憑きみたいな話ですね。

後藤 私は幽霊を見ないタイプなんですが、イランで体験したことがあるんです。97年〜98年ぐらいの半年間、私はイランに留学しました。テヘラン中心部に、外国語大学の学生がお世話になっているアパートがあって、私も3号室に入ったんです。当初は居心地のいい部屋でした。ある時、以前3号室にいたという先輩とその友人に出会って、「私、3号室に住んでいます」と言うと、友人の顔色がサッと変わったんです。理由を聞くとその先輩が3号室で幽霊を見たというんです。

 部屋はツインルームでベッドが2つあります。幽霊を見た彼によるとある晩「寝ていてふと目覚めたらすぐそばにイラン人の男性が立っていた」とのことでした。また別の日には「もう一つのベッドにスカーフをかぶったイラン人女性が寝ていた」とのこと。男女ふたりの幽霊を見たそうなんです。

【実録】「恐怖で3日間眠れなかった」日本人が知らないイスラーム世界の怪談! ジン(悪魔)が出没し…(東洋文化研究所・後藤絵美インタビュー)の画像2
撮影・松本祐貴

 私を怖がらせるために冗談を言っているのではないとわかったので、幽霊の出る部屋に帰ってから3日ぐらい眠れなくなってしまって……。最終的には8号室に変えてもらいました。あれはイスラーム世界のジンだったのかもしれませんね。

――それは……。天国にも地獄にも行けずさまよっているイラン人の霊だったとか……。

後藤 ほかにも不思議な話だとイスラームって、神と一緒に天使のことも信じてるんです。ムスリムたちは普段は見えないけど、その辺にいると思っているようです。巡礼に行ったときに「天使がこちらを見ていた」はよく聞く話ですね。

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