>  >  > 禁錮20年の判決を受けて被告が青酸カリ自殺

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画像は、「LiveLeak」より

 旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia 、略称:ICTY)は、1993年にオランダのハーグに設置された国際裁判所で、1991年以後の旧ユーゴスラビア領域内で行われた戦争犯罪を裁くことを目的とする。

 今年で業務終了するICTYは、先月29日、最後の公判を開催した。被告は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時にクロアチア防衛評議会(HVO)の司令官を務めたスロボダン・プラリャク氏(72)。法廷では、プラリャク氏に対する禁錮20年の判決が言い渡された。

 このとき事件が起こった。裁判長が判決文を読み上げている間、プラリャク氏は起立して神妙な面持ちでそれに耳を澄ます。そして、「スロボダン・プラリャクは戦争犯罪人ではない。私はこの法廷の判決を拒絶する」と叫んだ後、小さいビンに入っていた液体をあおいだ。一瞬訪れる沈黙――。裁判長が審理を再開すると、プラリャク氏は「私は毒を飲んだ」と発言。法廷がざわつく中、審理は中断された。

 プラリャク氏は病院に搬送されたが死亡。オランダ検察当局は、今月1日、プラリャク氏の死因はシアン化カリウム(青酸カリ)摂取による心不全だったと発表した。法廷を舞台にした自殺――。厳しい警備が敷かれている法廷に、プラリャク氏はどうやって毒薬を持ち込んだのか? 事件の真相は解明されていない。

 この事件を受けて、クロアチアのアンドレイ・プレンコビッチ首相は、プラリャク氏の自殺に哀悼の意を表明すると同時に、ICTYの「深刻な道義上の不正義」を批判。また、29日夜、ボスニア・ヘルツェゴビナの都市モスタルでは、約1000人のクロアチア系住民が中央広場でプラリャク氏を追悼した。こうした流れを背景に、一部のクロアチア人たちの間で民族主義的な動きが活発化し、民族間の紛争が再燃しないとも限らない。プラリャク氏の自殺が悲劇の幕開けにならないことを祈りたい。

 ICTYがプラリャク氏の戦争犯罪を認定した一方で、彼を英雄視する人々もいる。このことは、「戦争犯罪」に関する議論の難しさを物語っている。日本でも、極東国際軍事裁判の判決について、今でも評価が分かれている。意見の対立は、靖国神社のA級戦犯合祀問題などでしばしば表面化する。さらに、世界情勢がきな臭くなるにつれて、日本の「戦争犯罪」を完全否定する声も大きくなってくる。北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、アメリカとの対立を深めていく昨今、日本も、プラリャク氏の自殺から学ぶべきことがあるのではないだろうか?

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