>  >  > 一撃で罪人の首を切り落とす「耽美的斬首」

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画像は、「Liveleak」より

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が、その拠点としていたシリアとイラクから駆逐された。ロシアは今月7日、シリアをISの支配から解放する作戦が完了したことを発表。さらに9日には、イラク軍が同国全土をISから解放したと“勝利”を宣言。しかし、ISの崩壊によって中東情勢が好転するかといえば、必ずしもそうとは限らない。共通の敵を失った中東諸国では、国内外の紛争が表面化しつつある。こうした国々の中には、ISほどではないが人権侵害がまかり通っている国々もある。その一例として、海外の動画サイト「Liveleak」に投稿されたサウジアラビアの公開処刑動画を紹介したい。

 目隠しをされ、地面にひざまずく1人の男――。その後ろでは、白い衣装をまとった巨漢の死刑執行人が大剣をふりかざしている。そう、今から斬首刑が執行されるのだ。死刑執行人が大剣を一気に振り下ろすと、死刑囚の首が地面にゴロリと転がり、胴体は後ろに倒れた。あまりにも一瞬の出来事だ。斬首とはこうも簡単なのか? まるで人体切断イリュージョンのような非現実的光景に、思わず目を疑ってしまう。死刑執行人は、公開処刑をショーとして演出するため、一撃で罪人の首を切り落とす責務があるのかもしれない。鮮やかな腕前によって実現される芸術的な斬首だった。

 ただし、いくら芸術的とはいえ、公開処刑が非人道的であることに変わりはない。ましてや、死刑囚が女性や未成年の場合、そのおぞましさは鮮烈だ。「Liveleak」には、他にも7歳の娘を殺した女性が斬首される動画が公開されている。道路の真ん中で泣き叫ぶ黒装束の女性は、頭部の黒布を引っ張られて地面に横たえられた。そして、死刑執行人が彼女の首めがけて大剣を振り下ろすと、その声は途切れた。即死だったのだろう。しかし、一撃で首を切り落せなかったのか、死刑執行人はもう一度、そしてさらにもう一度、死刑囚の首に大剣を振り下ろした。これが公開処刑のリアルである。芸術性など微塵もないのだ。

 確かに、子殺しは大罪である。だからといって、公衆の面前で罪人の首をはねるという蛮行が許されるのか? 公開処刑は、犯罪の抑止効果を狙って行われる。見せしめのために死刑を利用する政策は、残虐な処刑映像を全世界に発信していたISのプロパガンダ戦略と何ら変わらないのではないか?

 イギリスの人権団体「Reprieve」の報告によると、サウジアラビアでは、今年に入って137人が死刑に処された。2015年には158人、2016年には154人が処刑されている。死刑は、殺人や麻薬密売などにとどまらず、反政府活動を行った者にも適用される。2012年12月、当時17歳だったムジタバ・アル=スウェイカットさんが、政府への抗議運動に参加したとして逮捕され、国家反逆罪で死刑判決が確定した。また、2016年には、シーア派の聖職者ニムル氏ら47名の死刑が執行された。こうした死刑に対して、先進諸国や人権団体からは非難の声が上がっている。

 現在、サウジアラビアは少しずつ変わりつつある。サルマン国王の息子であるムハンマド皇太子が、2016年4月に「ビジョン2030」と呼ばれる改革プランを発表。今年11月には、「反汚職キャンペーン」を展開し、11人の王族を摘発した。一方で、実質的に禁じられていた女性の運転が来年6月に解禁されることとなり、女性の権利拡大と社会進出を後押しする。サウジアラビアは、ムハンマド皇太子に権力を集中させることで現代国家化を推進し、原油輸出に依存した経済体制からの脱却を目指しているようだ。しかし、公開処刑などの残虐な人権侵害を存続させる限り、本当の意味での改革は成功しないのではないだろうか? IS崩壊後の中東情勢において、サウジアラビアの動向は世界中の注目を集めている。

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コメント

1:匿名2017年12月14日 19:22 | 返信

映画「椿三十郎」みたいな血しぶきを期待してたんだが…
もしかして人形の斬首?

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