>  > 「道路標示」を勝手に描き足す中国人

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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 中国の都市部では渋滞が年々深刻化しているが、その理由は、自動車所有率が増加したことだけではない。人々の交通マナーの悪さも一因にある。譲り合いの精神というものが希薄なこともあり、合流箇所や右左折などでつかえてしまうのだ。ほとんどのドライバーが“自分ファースト”だから起きるわけだが、さらにその上を行く猛者もいる

「澎湃新聞」(11月30日付)によると、江蘇省連雲港市で、道路標示を描き足すという大胆な男(28歳)が現れた。現場は、同市内の片側3車線の交差点。中国では自動車は右側通行だが、その3車線の左端のレーンには左折と転回の矢印が表示されていた。

 男は出勤する際、バスでこの交差点をよく通っていたが、ひどい渋滞にうんざりしていた。それを解消するべく、左折レーンに白のペンキで直進の矢印を付け足したのだ。しかも犯行を行ったのは、まだ明るい日中。あえなくパトロール中の警察官に発見された。

 調べに対し、男は「この道は交通量が多い一方で、左折するクルマはそれほど多くなかったため、直進レーンを増やすべきだと考えた」と弁解した。そんな言い訳がまかり通るはずもなく、男は1,000元(約1万7,000円)の罰金を言い渡された。あってはならない事件だが、ネットでは意外にも「彼には才能がある」「この交差点の設計自体が合理的でない」と、男を擁護する意見が圧倒的に多かった。交通規則への不満の表れだろうか。


浙江省金華市では、駐車スペースがなかったために、男が線を引いて強引に駐車
 道路標示への細工は、これだけではない。中国では、路上へ勝手に駐車スペースの線を引くケースが急増している。「網易新聞」(5月3日付)などによると、浙江省金華市では、トラック運転手が駐車しようとしたところスペースがなかったため、勝手に路上に線を引いて止めるという事件が起きている。


山東省浜州市では、公道に駐車スペースの線が勝手に引かれていた
 また、「大衆網」(11月29日付)などによると、山東省浜州市では、駐車が禁止されている路上に駐車スペースの線が引かれているのを、パトロール中の警官が発見。通り沿いにある店舗が、各々の店の前に勝手に線を引いたのだという。当局は、クルマを止める際には駐停車禁止の標識がないかを確かめるとともに、白線がはっきり描かれていて太さが均一であるかを確かめるよう呼びかけている。


正規に引かれた駐車スペースの線

偽造された線。まったく見分けがつかない
 こうした交通表示の書き換えは、“偽造大国”中国の、新たな潮流といえそうだ。
(文=中山介石)

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