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 家の階段を駆け下り、自転車を乗りこなし、バスケのシュートを決める少年。一見どこにでもいそうなアメリカのティーンエイジャー、ベン・アンダーウッド君の日課は毎朝目に義眼を入れるところから始まる――。そう、ベン君は盲目なのだ。

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画像は「Real Stories」より

■驚異の「エコーロケーション」能力

 生まれた時は健康そのもので「世界で最も幸せな子ども」(母・アクアネッタさんの言葉)であったベン君はしかし、2歳の時に幼児特有の眼の悪性腫瘍である網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)にかかり、化学療法と放射線治療の末に眼球を摘出するに至った。

 絶望に包まれ途方にくれる家族だったが、3歳頃より点字を習わせ杖を持たせて歩かせる訓練を開始。そして7歳になる頃に彼が類い稀なる能力を持っていることに気づく。

「チッチッ」との舌打ちによるクリック音を頼りに、離れた場所にあるものの形や距離を正確に判断できるエコーロケーション(反響定位)能力を身に付けて、聴覚でものを“視る”ことができるようになったのだ。

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画像は「Real Stories」より

 エコーロケーションはイルカやクジラ、コウモリなどの野生動物が行っていることで知られるが、視覚障害者にも広くトレーニングが行われている技術である。だがその習得にはばらつきがあり、ベン君のように日常の行動に不自由ないほどマスターするのは非常に難しいという。

 エコーロケーションを行っている際は脳の視覚を司る分野が活発に動いているといい、ベン君は人物や棒、柱や壁、ドアや床、歩道のカーブや障害物、さらには物体が金属なのか木製なのかといった材質さえ判別できるそうだ。 2006年、13歳の頃にはCNNやナショナルジオグラフィック、オプラショーなどベン君は数々の番組に取り上げられて大きな反響を呼んだ。

 さまざまなものを“視る”ことのできるベン君だが、杖を持たない危険性を把握しながらも(例えば道に穴が開いている場合などはエコーロケーションが難しい)あえて自らの可能性を切り開こうとする彼の姿勢や、心配しながらも本人の意思を尊重し見守る家族の態度も話題になった。

コメント

1:匿名2017年12月20日 21:35 | 返信

前に仰天ニュースか何かで見たなぁ
あの時は生きてたのに亡くなってたんだ...
残念だ

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