>  >  > イエメンのサレハ前大統領の射殺死体映像

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画像は、「Yemenpress」より

 今月4日、イエメンのアリ・アブドゥラ・サレハ前大統領が反政府武装組織「フーシ派」(以下、フーシ)によって殺害された。サレハ氏は、2015年からフーシと連携し、政府を支援するサウジアラビア主導の連合軍と対立してきた。しかし、今月2日、突如としてフーシ派との連携解消を発表し、連合軍との関係改善を表明。これに伴い、フーシ派が実効支配している首都サヌアでは、サレハ氏を支持するグループとフーシ派による市街戦が勃発。サレハ氏は、避難の際フーシ派に射殺されたという。フーシ派が掌握する同国内務省は、運営するテレビ局「アルマシラ」を通じて、サレハ氏の死亡を発表した。

 現在SNSやYouTubeでは、サレハ氏の遺体とみられる動画が公開され拡散している。この動画には、花柄の毛布に包まれた遺体を運ぶ様子が収められている。遺体の頭部には大きな亀裂が入っており、そこから脳がこぼれている。権謀術策によって国内外に波乱を巻き起こしながら、自らの権力を維持拡張してきたサレハ氏の頭脳――。それが衆目にさらされたのだ。動画に映る人々はみな歓声をあげ、サレハ氏の死に狂喜しているようだ。一方で、動画を目にしたサレハ氏支持者たちは悲しみと絶望に打ちひしがれたことだろう。

 サレハ氏は、1978年から北イエメン共和国の大統領を務め、1990年の南北イエメン統合では統一政府の初代大統領に就任。大統領在任期間は、北イエメン時代も含めると34年間にわたった。この間、サレハ氏は政敵を排除しながら汚職や不祥事を繰り返し、私腹を肥やしたといわれる。2012年2月、アブドラ・マンスール・ハディ氏に政権を委譲するが、政治的影響力を維持し続け、2014年9月には、フーシ派と合流して首都サヌアを制圧した。このとき南部アデンへ追いやられたハディ政権を支援したのがサウジアラビアだった。サウジアラビアには、イランが支援するフーシ派の台頭を阻止する狙いがあった。イエメン内戦は、サウジアラビアとイランの代理戦争の様相を呈していたのだ。

 内戦の中心にいたサレハ氏が殺害されたことで、イエメンに平和が訪れるかといえば、むしろ逆の方向に進むのではないかと懸念されている。サウジアラビアなどのアラブ諸国連合軍は、海上や空路の封鎖を強化。これによってイエメン国内に壊滅的な飢餓が拡大し、人口約2700万人のうち、2000万人以上が食糧・医療など緊急の人道支援を必要としている状態だという。今月6日、サウジアラビアを支援するトランプ米政権も「人道援助や燃料油など生活必需品の搬入を認めよ」との声明を発表したほどだ。また、地下から水をくみ上げる燃料油の輸入も止まったため、清潔な水を確保できない不衛生な環境下でコレラが蔓延。今年4月以降、100万人近くがコレラにかかり、2200人以上が死亡した。

 内戦による暴力の連鎖と、それに伴う飢餓や伝染病が支配する“失敗国家”イエメン――。これは、IS崩壊後も紛争が絶えない中東情勢の縮図といえないだろうか?

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