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イメージ画像:「Thinkstock」より

 アメリカの哲学者ジョン・ロールズ氏が提唱した「無知のヴェール」をご存じだろうか。彼の「正義論」の中でも、とりわけ物議を醸した概念として知られている。


■“赤ちゃん再分配システム”で人種差別がなくなる?

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ジョン・ロールズ氏 画像は「Wikipedia」の記事より

 彼のいう「原初状態」とは、自分と他者の能力や立場に関する知識を全く持たない条件下にあるとき、人は互いに嫉妬や優越感を持つことがないため、合理的な結論を導き出すというのだ。しかも、皆選択肢から同じものを選ぶと。

 つまり、自分は大統領令嬢なのかホームレスなのか、あるいは才能あふれるアスリート、生まれつきの遺伝子疾患者かなど「社会での自分の立ち位置」がわからないとき、人は最悪を想定し、それを最大限回避しようと試みるという。

 これまでにも「無知のヴェール」を用いた“思考実験”は存在したが、このほどニューヨーク発、意識高い系サイト「Big Think」(12月8日付)が、挑発的な命題を繰り出し話題を呼んでいる。ズバリ、「あらゆる人種の新生児がランダムに無関係の家族に割り当てられたら、人種差別はなくなるか?」だ。

 この世に生まれてくる赤ん坊すべてが、新しく親となる人々に再分配されるシステムが確立したとしたら――。白人、黒人、ヒスパニック、ミックスレースのカップルに対して、健康またはハンディキャップを持って生まれてきたベビーを無作為に手渡したら、どうなるだろうか。両親が理解しているのは、受け取るベビーは自分たちと血のつながりがないということだけ。

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