平昌五輪前が危険!? 弾道ミサイルよりヤバい「北朝鮮高速ホバークラフトvs韓国ミサイル艇」

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PKX-B Chamsuri II「navyrecognition」より引用

■韓国が新型哨戒艇の威力がヤバイ

　そんな中、韓国が北朝鮮ホバークラフトに対処すべく新たに導入したのがPKX-BチャムスリⅡ級哨戒艇である。一番艦のPKMR-211は2017年10月30日に韓国海軍へと引き渡された。

　この艦の特徴は、最大速力41ノット(約76km)に及ぶ高速性と、130mm誘導ロケットを武装に選定している事だ。このロケットはGPS、慣性誘導及び指令誘導で飛行し、最終的には赤外線画像誘導を用いて敵ホバークラフトへと着弾する。ロケットの全体重量は80kgで、弾頭は8kgの爆薬であり、最大射程は20kmを越える。PKX-BチャムスリⅡ級哨戒艇は、この130mm誘導ロケットを計12基搭載可能だ。この哨戒艇の配備で、ようやく韓国軍は北朝鮮ホバークラフトに対して有効な対処手段を持つに至ったのである。

　しかし、この新型艦の配備は始まったばかりであり、北朝鮮へのホバークラフト対処に十分な数が揃っているとは言い難い。更に北朝鮮の海からの侵入手段はホバークラフトに留まらず、小型潜水艦や半潜水艇など多岐にわたる。こうした北朝鮮の特殊潜水艇に韓国側が十分に対処できていないことは、哨戒艦沈没事件を見れば明らかである。

　平昌五輪を前に、北朝鮮が更なる軍事的挑発に出る可能性も十分考えられる。我々は弾道ミサイルだけでなく、海からの侵入にも警戒する必要があるのだ。

文＝塩原逸郎

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