>  > マスコミが取り上げない残虐すぎる「DV殺人事件」3選!

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深笛義也

――日本で実際に起きたショッキングな事件、オカルト事件、B級事件、未解決事件など、前代未聞の【怪事件】をノンフィクションライターが紹介する…!

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画像は、『日本の大復活はここから始まる!』(小学館)

 経済評論家の三橋貴明氏が、1月5日夜、10代の妻を転倒させて腕にかみつき、顔を平手打ちするなどして約1週間のけがを負わせたとして、6日に逮捕された。東京地検の勾留請求が東京地裁に却下され、日に釈放された。警視庁は今後、在宅で捜査を続ける方針だ。

 三橋氏は自身のブログで、「いかなる事情、経緯があろうとも、妻を平手打ちするなどということは許されるはずがなく、深く、深く、反省する次第でございます」と謝罪する一方で、「わたくし共の『夫婦喧嘩』が、それほど凄い事件なのでしょうか」と、逮捕を大きく報じたメディアを批判もしている。

 DVドメスティック・バイオレンス)という言葉が知られるようになったのは、1990年代の終わり頃だ。DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律)が施行されたのは、2004(平成16)年。その以前と以後で、DVに対する社会の対応はまったく変わった。以前なら、夫から暴力を受けた妻が警察に駆け込んでも、「ただの夫婦喧嘩」として、被害届さえ受理してもらえなかった。離婚しようとしても、家庭裁判所の調停委員からは、「それくらいの暴力なら、子どものためにも我慢したほうがいい」と言われたほどだ。裁判官でさえ、「夫婦間の多少の暴力は甘受すべき」として離婚を認めなかった。

 三橋氏のブログは「新世紀のビッグブラザーへ」というタイトルだが、男女に関する考え方は旧世紀のままのようだ。

 DV防止法ができてからも、被害にあう女性は後を絶たない。それが殺人にまで至ってしまうケースも少なくないが、マスメディアではほとんど取り上げられない。今回は、ほとんど知られることもなかった、DV殺人の3ケースを紹介しよう。


●CASE1/DV法を恨んだ殺人事件

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画像は、Thinkstockより

 日本刀で、妻の木村弘子さん(40・当時)を刺殺したのが、夫の木村輝彦(41・当時)だ。平成18年12月、徳島県吉野川市で事件は起きた。弘子さんは看護師、輝彦はカイロプラクティック店を経営していた。

 繰り返し暴力を振るってきた夫と、妻はすでに別居し、離婚調停中であった。DV法により、夫には、弘子さんに近づかないよう保護命令(接近禁止)が出ていた。吉野川市鴨島町上浦の集合住宅の1室で弘子さんは暮らしたが、その場所は限られた親族などにしか知らされず、夫には知らされていなかった。後の取り調べで、「探偵に頼んで調べた」と輝彦は語っている。

 12月21日午後6時ごろ、待ち伏せして妻の帰宅を見計らって住居に侵入した輝彦は、刃渡り約50センチの日本刀(脇差し)で、彼女の胸や腹を何度も刺した。弘子さんは、出血多量で間もなく死亡。約2時間後、親類に付き添われ徳島東署に「妻を刃物で刺し殺した」と輝彦は自首し、逮捕された。

 夫婦には3人の子どもがあったが、「犯行後、妻が死んで子どもたちもかわいそうなので、子どもも殺そうと考えた」とさらなる殺意を抱いていたことが、法廷で明らかになった。用意した刃物を研ぎに出し、中古車を購入して下見を重ねるなど、周到な計画的犯行であった。さらに、殺害によって、DV防止法や接近禁止の制度を変えることを意図してさえもいたのだ。

 平成19年6月、徳島地裁で畑山靖裁判長は、「被告人は保護命令(接近禁止命令)を真正面から無視」「法曹関係者や女性支援センター、DV被害者を支援する人々に与えた衝撃は深刻」「被害者は法の助けを得て安全で平穏な生活を取り戻そうとした矢先に凶行に遭遇し、無念さは筆舌に尽くしがたい」などと断罪、無期懲役の判決を言い渡した。

 平成19年12月、高松高裁で柴田秀樹裁判長は「DV防止法への挑戦で社会に与えた影響は大きいが、反省の気持ちも持ち始めている」「遺族が厳しい処罰感情を抱くことは理解できるが、性格や人格のゆがみを矯正するのが困難とまではいえない」として、地裁判決を破棄し、懲役30年の判決を言い渡した。平成22年、最高裁で検察側の上告が棄却され、判決が確定した。

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