事故物件に5軒住んだ芸人・松原タニシが語る! 過去最高にヤバかった大阪・ミナミの黒塗り殺人マンションでの出来事
――【新連載】事故物件に住み続ける芸人・松原タニシが綴る、事故物件における事故物件ならではの“なんでもなくない日々”。
僕の“居住なう”の事故物件(撮影/村田らむ)
事故物件。誰かが死んだ部屋。僕はそこに住んでいる。
前回の記事で、「事故物件だからって必ず幽霊が出るわけではないよ」って事を書かせていただいた。5年間で5軒の事故物件に住んできて、はっきりとした人型の幽霊を僕はまだ見ていない。
しかし、奇妙な体験は多々あった。
特に初めての事故物件である1軒目の某マンションは、今振り返っても歴代1位の怪物件である。
一軒目の部屋の中の様子がコチラ。
その物件は大阪にある。ミナミと呼ばれる大阪の中心地からさほど遠くない好立地の物件。周辺地域は交通の便が良く、ワンルームマンションが多く建ち並ぶため、ミナミで夜の仕事にかかわる人間が多く住む場所だ。地方から大阪に出てきた若者が一人暮らしを始めるのに適した地域ではある。ただ、治安は良いとは言えない。
大阪ミナミ周辺「大島てる」より
事故物件公示サイト「大島てる」でこの地域を検索すると、事故物件を表す火の玉のマークが多数確認できる。しかもその多くが、主に老人の自然死などを表す「孤独死」ではなく、「殺人」や「自殺」といった不自然な死によって作り上げられてしまった事故物件である。これ即ち、「物騒な地域」である。
そんな地域にある中でも、僕が住んだ1軒目の物件というのは、別格だった。
他の追随を許さない。別に好んで追いかけたくもないだろうが。
まず外観が異様だ。
夜はさらに不穏な空気が流れる。
残念ながら写真をお見せすることはできないのだが、マンションが密集する区画から少し離れた場所に一棟だけそびえ立つ10階建。その上層階部分だけが何故か黒い。夜に外観を眺めると、夜空よりもそのマンションが暗く見える。圧倒的な存在感である。
この黒く塗り潰された上層階の外壁は、実は違法建築で建て増しされた部分だ。問題が発覚してからは違法建築部分の8階から10階は閉鎖され、廃墟となっている。
そして、事故物件である条件として満たされている理由が、お察しの通り、「殺人」である。
このマンションで起きた殺人事件によって、当時住人の大半が退居してしまったそうだ。また、その事件の衝撃さ故に新たに入ってくる入居者は全然集まらず、全フロア家賃を下げざるを得なかった。いわば、マンションそのものが事故物件扱いになってしまったのだ。
それだけではない。そもそも事件が起きる前からこのマンションは「幽霊が出る物件」として不動産界隈では有名だった。残念ながら「大島てる」では、サイトを開設した2005年より前の情報は基本載せていないようなので確かめようがないのだが、ここでは以前、自殺も度々あったとの噂も聞く。その影響なのかどうかは定かではないが、事件があった以前から女の霊の目撃情報が絶えないという。
そんないわくにいわくを重ねた「いわくのミルフィーユ」のようなマンションが、僕の事故物件生活の最初を飾った物件なのだ。
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コメント
歌う女性霊。陽気やな。
シャンプーの替え時教えてくれたり、嫁気取りやってんな。
試しに「生活費、入れてくれへん?」て言うてみたらええのに。
いや~よく事故物件を好んで住んでるね。自分の体に変調が起きたりしないのかな。
そういえばサザエさんの作者一家も事故物件で暮らしたたらしい。なんともない人はいるんだね
悪戯に怖がるのはダメだけど何時までも事故物件に住むのもどうかと思う
世界で起きてることに比べれば大したことない。平和ボケするのもいい加減にしろ、日本人w
死体って臭いがどこか絶対残る、殺人臭とか分かる人には分かる。何しても無駄。