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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 宝くじで、ひと山当てたい――万国共通の庶民の夢といえば、真っ先にこれが思い浮かぶ。日本では年末ジャンボが、1等・前後賞を合わせて10億円となるが、海外の宝くじは規模が違う。昨年、アメリカでは単独当せん者として史上最高となる830億円の当選額が出た。他国でも、当選額が10数億~100億円になることは珍しくない。

 社会主義国の中国でも、実は宝くじが存在する。「彩票(ツァイピャオ)」と呼ばれるもので、数字を選択するものや、スクラッチ式が主流。最高当せん金額はくじによって異なるが、数千万円~数十億円ほど。2014年には、わずか30円の元手で90億円の当せん金を得た農民が話題となったこともある。

 16年の中国での宝くじ総販売額は約2,000億元(約3.4兆円)にのぼるが、これは日本の約4倍にあたるのだ。都市部では成人1人あたり年間平均400元(約6,800円)以上を宝くじに費やしているというから、いかに中国人がギャンブル好きかがおわかりいただけるだろう。

 中国で彩票が年々、大規模化する中、なんとも悲しい男のニュースが報じられた。「成都商報」(1月22日付)によれば、49歳にもなるオジサンが、10年間にわたって河川敷近くの道路の高架下にこもり、宝くじ当せんの“秘技”を研究していたというのだ。母親や家族には「雲南に出稼ぎに行っている」と嘘を告げ、近くの高架下で黙々と研究していたという。

 このオジサンの秘技とは、心身を集中させ、関数計算を用いてくじに書いてある偽造防止・くじ識別用のコード(数字の羅列)を分析するという手法。これで当せん番号が判明するというのだ。もちろんコードと当せん番号に何の因果関係もなく、単に“オカルト”なのだが、このオジサンは大真面目にそれを研究しているという。


計算方法がびっしり書き込まれた秘技ノート。本を出版するのが夢だという

高架下で犬と暮らすオジサンの模様。まるでホームレ……いや、言うのをやめておこう
 オジサンは研究成果をノートにびっしりに書き込んでいるが、 地元メディアの取材に対し、その“虎の巻”を見せることを拒否。これまで、香港をはじめ中国各地から秘技の教えを乞う者が訪ねてきているとうそぶいたという。オジサンは今でも毎月約3.5万円を宝くじの購入に当てているが、地元メディアの記者の「いくら当たったのか?」といった意地悪な質問には、「記憶にない」と答えるのが精一杯……。生活費に関しては、郵便局などの日雇いバイトで食いつないでいるという。

「彩票は中国で唯一の公営ギャンブルで、当せん金額も大きいので、庶民の人気は高い。当せん番号を予測する怪しい業者も数多く跋扈しており、占いや風水など非科学的な手法の当せん方法を高額で教える者も多い。普通の人間ならこんなもの信じないのですが、無教養低学歴だったりカネに目がくらんだ人間のなかには、一攫千金を夢見てひっかかる人も少なくない」(上海市在住の日本人駐在員)

「本を出版するまで研究はやめない」と語るこのオジサンだが、あと何年、高架下にこもり続けるのだろうか……。
(取材・文=五月花子)

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