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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 世界的な和食ブームの潮流に乗り、中国でも日本料理店の数が増えているが、成功している日本の外食チェーンは、実はそれほど多くない。そうした中で健闘している業態のひとつが牛丼チェーンだ。進出が早かった上に、エリアによってはフランチャイズを取り入れている吉野家ホールディングスの「吉野家」が451店舗(2017年12月現在)と先行しているが、ここ数年、ゼンショーホールディングスが展開する「すき家」が、中国での出店ペースを加速させている。公式ホームページによると、12年時点でわずか35店舗だった店舗数が、現在は195まで拡大している。

 すき家の人気の秘密は、どこにあるのか? それは、低価格と斬新なメニューにある。牛丼の並盛は14元(約240円)と吉野家より約10元も安く、メニューも麻婆豆腐牛丼やキクラゲ牛丼といった、中華の要素を取り入れた商品が並ぶ。そんなすき家で最近、ある新メニューが登場して話題となっている。それが「大阪焼牛丼」だ。大阪焼は、関東以東では屋台でよく目にする大判焼きのような形をしたお好み焼きの一種だが、中国では、お好み焼きそのものを指す。


みそ汁と小鉢が付くセットもある
 物は試しと、「大阪焼牛丼」を注文してみた。提供されると、まずお好み焼きソースのいい香りがする。半熟卵が中央に乗り、周囲にキャベツが敷き詰められ、その下に牛肉が見え隠れする。ご丁寧にマヨネーズと鰹節、青海苔までかけているところにこだわりを感じる。関西人だってお好み焼きでご飯を食べるのだから、そこに牛肉が混ざっていても、なんら不思議ではないということだろうか。

 さっそく食してみると、お好み焼きソースと鰹節の風味が口の中に広がり、牛丼の味は消えている。そこで牛肉だけを食べてみると、これは普通の牛丼の味付けだった。両者が味を主張し、決して交わることがない。だからといって「別々に食べればいいのでは?」というのは野暮。お好み焼きは、中国ではメジャーとは言い難いが、中国版Twitter「微博(ウェイボー)」を見ると、「うますぎる」「おいしさ炸裂!」「ソースをもっとかけてほしい」と、意外にも好評のようだ。


店内のポップ。中国のすき家は、おでんも提供しているのだ

微博では、好意的な投稿が多く見られた
 このお好み焼きを乗せた牛丼は、実は日本国内でも「お好み牛玉丼」として08年と13年に期間限定メニューとして存在し、賛否両論はあったものの、一部の人々から熱狂的な支持を受けていた珍メニューだ。「大阪焼牛丼」と「お好み牛玉丼」がまったく同じものかどうかはわからないが、同じコンセプトのものが中国でも好評を得ているのは確かだ。
(文=大橋史彦)

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