血液検査だけで8種類の「がん」を発見!位置まで特定できる「CancerSEEK」とは?
【健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESSより】
血液検査だけで8種類の「がん」を発見できる新たな検査法とは?(http://jp.depositphotos.com)
医療技術がどれほど進化しても、「がん」はまだ暗黒大陸かもしれない。だが、この暗黒大陸にも希望の光明が差してきている。
米ジョンズ・ホプキンス大学キンメルがんセンターのJoshua Cohen氏らの研究グループは、1回の血液検査だけで8種類のがんの有無を判定し、がんの位置も特定できる新たな検査法「CancerSEEK」を開発したと『Science』1月18日オンライン版に発表した。
発表によれば、「乳房」「大腸」「肺」「卵巣」「膵臓」「胃」「肝臓」「食道」の8種類のがん(ステージ1~3)がある患者1005人を対象に、CancerSEEKを行なったところ、33~98%の確率でがんを発見できた。さらに、有効なスクリーニング検査法がない5種類(卵巣・肝臓・胃・膵臓・食道)のがんも69~98%の高精度で発見できた。
ただし、検査の結果、CancerSEEKの感度(陽性検出率)は中央値で70%だったが、「乳がんは33%」と低く、「卵巣がんは98%」と高いなど、「がんの種類」による感度の差が見られた。
その一方で、がんのない健康な男女812人から採取した血液を検査した結果、偽陽性率(陰性なのに陽性になる割合)は1%未満と低かった。
さらに驚くべきことに、CancerSEEKに機械学習(マシン・ラーニング)させて検査したとことろ、およそ83%のがんの位置を正確に特定できた。
CancerSEEKは「がん」の早期発見にも有効
CancerSEEKは、がんに関連する「16種類の遺伝子変異」と「8種類のタンパク質」を1回の血液検査で調べるリキッドバイオプシーと呼ばれ検査法だ。
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