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 誰でも編集できるのがウィキペディアの醍醐味。だからこそちょっとしたいさかいが起こってしまうのだが、今回はウィキペディア史の歴史に残る編集合戦10選を紹介しよう。


10位:可愛さ

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 「Listverse」の記事より

 のっけからため息が出そうな言葉だ。可愛さの定義をめぐり、記事の編集者同士の主観がモロにぶつかった。可愛さを示す具体例として、幼児、犬、しかも特定の犬種などが挙げられては消され続けた。その数2万2000回! ふぅ。


9位:アラスカ州チキン村

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 「Listverse」の記事より

 当初は「チキン村には17名の住民がいる」と書かれていた。しかし、マイナーすぎる村のせいか、実数の根拠があいまいだった。ミステリーめいた地域について迷信があふれるように、このページにも「17名中8名が子供」、「女性100名に対して男性は88.9名」、「2010年の居住者は7名」など、諸説で溢れかえった。しかし編集者も徒労を感じたのか、現在は小休止状態。


8位:映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

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 「Listverse」の記事より

 こだわりファンが多い人気映画の宿命か? 「Into」の表記はintoにすべきか、それともIntoが正しいか、との議論が湧き、3000回も編集された。ヒートアップを鎮めるべく、「InTo」と表記する中庸派まで現れた。紆余曲折を経て「Into」で一件落着。なんだかなあ……。


7位:猫

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 「Listverse」の記事より

 犬と比べて、好き勝手に生きている感がハンパない猫。「人間に奉仕させる側だから猫が優位」、「支配しているのは猫のほうだから、飼うという言葉はダメ」などの議論が起き、編集されること1万1000回。編集者をこんなに手こずらせる猫……やはり人間より優位!?


6位:アイアン・メイデン

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 「Listverse」の記事より

 この名前のハードロックバンドと中世の拷問機具があるため、Wikipedia上の第一項目をどちらにすべきかで編集者同士が揉めに揉めており、現在も決着がついていない。生身の人間を刺す拷問機具のほうが歴史が古い、しかしバンドのほうがイメージがマシ、などの議論が続いているようだ。


5位:数学

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 「Listverse」の記事より

 通常、各ページの冒頭には言葉の概念が記載される。数学の概念をめぐり、壮絶な編集合戦が行われた。つまり、「数学とはスペースを示す学術だ」とする者や、「量だ」、「いや、構造だ」、「変化の経緯を示す学問だ」など、各ウンチクを主張する者たちが「数学」の概念を押しつけ合い、概念の表記順についても揉めた。何年もの編集合戦後、「量、変化、構造、スペース」の順に列記され決着。


4位:牛チョップ

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 「Listverse」の記事より

 欧米の酪農家の間で人気の遊びらしい。眠っている牛を複数人で押し倒し、牛が怒ったら逃げるというもの。「馬場チョップ」のジャイアント馬場さんでさえ、こんな遊びは知らなかっただろう。気の毒な牛の立場をめぐり、2000回以上も編集合戦が行われた。


3位:クモ恐怖症

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 「Listverse」の記事より

 編集回数1600回。アメリカ人の30.5%がこの恐怖症に悩まされていることから、議論の的に。ただ、議論の矛先は記述ではなく画像だった。「見るのも嫌な人が全米の3割もいるのなら、いっそ掲載すべきではない!」との意見が噴出。なぜか、ポッテリとした可愛いらしい風刺画を採用することで落ち着いた。


2位:イエス・キリスト

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 「Listverse」の記事より

 イエスの誕生日の表示について議論されること2万回! 年号を表す箇所で「B.C.」を使うか「B.C.E.」を使うかで揉めた。なぜなら、B.C.はBefore Christ(キリスト生誕前)を意味し、B.C.E.はBefore the Common Era(西暦紀元前)という意味だからだ。キリスト教徒以外が多く住む英語圏ではよく後者が用いられるが、キリストに関するページだからなのか、B.C.で決着。


1位:トラかライオンか?

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 「Listverse」の記事より

 最強のネコ科の座をめぐり、トラとライオンの両ページで編集合戦が相次いだ。「トラが最強猫種だ」、「いや、ライオンだ」など、それぞれの動物ファンの間でバトルが勃発し、一時は険悪なムードに発展。結局この議論は「トラはヒグマと戦っても勝ったことがある」などという事例を挙げることで、やんわりと締めくくられた。

 いずれのケースも発端は、掲載される対象へのリスペクトだが、次第に編集者同士の意地と意地のぶつかり合いに発展し、編集合戦が続いているようだ。
(文=鮎沢明)

参考:「Listverse」ほか

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