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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 昨年大みそかのお笑い特番で、ダウンタウンの浜田雅功がエディ・マーフィーに扮するため顔を黒く塗ったことが国内外で問題視されたが、それと同様の事件が中国のお正月番組で起きた。

 今年の春節(旧正月)は2月16日が初日で、中国ではその前日の15日から1週間が公式な休日となった。

 毎年、春節初日の前夜には、中国中央電視台による『中央電視台春節聯歓晩会』、略して『春晩』(チュンワン)がテレビで放送される。これは、日本でいえば『NHK紅白歌合戦』のような番組で、紅白には分かれていないが、歌あり、ショーあり、寸劇あり、コントありと、バラエティに富んだ演目が繰り広げられている。

 かつては10億人以上が視聴したともいわれるオバケ番組で、日本の『紅白』同様、近年視聴率は下がっているものの、それでも5億人前後が見ているとされている。

 毎年、その演目の中から流行語が生まれたり、人気スターが誕生したりしているのだが、今年は別の意味で大きな話題が生まれた。


舞台上で踊るアフリカ系の人たち
 約4時間半に及ぶ番組の半ばごろに登場した演目「同喜同楽」(意訳すると“一緒に祝う”というような意味)で、多くのアフリカ系の人たちが舞台に登場し、アフリカの大地を思わせる絵をバックに、歌や踊りが始まった。

 男性の中には上半身裸に腰ミノ姿の人もおり、太鼓を叩きながら踊っている。それ以外にも、ライオンやシマウマ、インパラといった動物の着ぐるみも登場している。中国とアフリカの友好を表現しようとしているのだろうが、ステレオタイプなアフリカ像が演じられ、そこでもう、ちょっとヤバい感じに。しかし、大きな問題となったのはそれからだった。


主役の一人である中国人男性が登場

アフリカ人のお母さん役を務めた中国人女性。中国でも有名な女優、脚本家兼プロヂューサーだという
 寸劇が始まり、物語が進む中、アフリカ系の女性が中国人の男性に対して「私のお母さんに会って」と言い、そこに登場したのがお母さん。ところが、そのお母さん役を演じていたのは顔を黒く塗った中国人女性だった。

 アフリカ人女性の体形を表そうとしたのか、お母さん役はお尻がかなり大きく強調され、しかもその後ろにはカゴを背負った猿を従えていた。この猿を演じていたのは、アフリカ人男性だといわれている。

 演目の終盤には、このお母さん役の女性が、私は若い頃に中国の医療によって命を助けられたと言った後、「我愛中国人民、我愛中国!」と叫び、会場に集まった観衆からは大きな拍手が巻き起こっていた。

 しかし、これをテレビで見ていた人たちの中には、眉をひそめる人も多かったようだ。


日本でも年末にの番組で顔の黒塗りが物議をかもしたばかりだが、中国の春晩のほうは、猿や体型(さらに、お母さんが土産に持ってきたのは果物だった)など、人種的な偏見を強調したものとなっていた
 外国人向けに上海をはじめ中国全土の話題を伝える英文サイト「Shanghaiist」では、演目終了後にTwitterやウェイボー(微博)上で流れたコメントを紹介し、多くの人がこの演目が人種差別的だったことにショックを受けていると述べている。

 申(猴)年だったら、「干支の動物を出しただけ」とごまかすことができたかもしれないが、戌(狗)年の今年はそうもいかない。

 しかも、かつては中国国内のテレビだけでしか見られなかった『春晩』も、今ではネットにより世界中で視聴することができるようになっている。中国の番組はすべて中国当局の検閲を受けており、春晩のような大きな番組では、数カ月以上前から内容は入念にチェックされている。

 今回の騒動は、図らずも中国政府の人種差別に対する無頓着さを露呈してしまったものといえる。
(文=佐久間賢三)

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コメント

2:匿名2018年2月28日 23:20 | 返信

中国によるアフリカの植民地化は目前か

1:匿名2018年2月28日 12:39 | 返信

壁を作らないから、差別が起きるんだ。
実際に居たら「差別どころじゃないゾンビ」だけどファンもいるし、好かれている。
それは、映像の世界と、現実の世界という 壁 が有るからだ。
・・・で、
戦争を起こしたいユダヤ金融は、「アパルトヘイト」と言う言葉を作って、広めた。
「壁」を作ることを人々が忌避するように仕向けたのである。
「壁」とは「安心」
「話し合う」よりも、「離し合う」事が、世の中から差別を無くす道なのだ。

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