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【日本奇習紀行シリーズ】 中部地方

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イメージ画像:「Thinkstock」より

 現在でも、いわゆる「婚礼の儀式」の中には、その地域ごとに独特な内容が盛り込まれる形で開催される事例が少なくないが、中部地方のとある地域で行われていたという「婚礼の儀式」は、他の地域でも類を見ないような、それこそ“常軌を逸した”内容の儀式であるといえるだろう。


「結婚してですね、まず最初に迎える夫との夜の前にですね、夫の親兄弟に“味見”してもらうっていう儀式なんです。これ、よその土地の人からすれば、さすがにおかしな話ですよね」


 自身も体験したという、その儀式について重い口を開いたのは、現在、夫と離婚し、実家のある別の地域で暮らしているという藤森良江さん(仮名・57)。藤森さんの話によると、今を遡ること40年近く前、彼女が元夫の家へと嫁いだ際には、思いもよらぬ羞恥と苦痛が待ち受けていたのだという。


「“三々九度”というのですかね?ああいう、古い感じの神前式をやった後で、いよいよ今夜から夫と生活できるようになるって、私も若かったですから、浮かれていたんです。そしたら“いきなりそれは無理なんだ”と。というのも、夫と一緒に暮らせるようになるためには、まず、彼の親兄弟と寝て“満足”させなくちゃいけないっていう……それを聞いた私は、一気に血の気が引いてしまいました」


 ほのぼのとした新婚生活のスタートを夢見て結婚式を挙げ、「さあ、これから」という段階になって、夫の両親から初めて聞かされたというその“掟”に、思わず卒倒しそうになったという藤森さん。しかし、「夫の家族はもちろんのこと、村の人全員がそれを“当たり前”という顔で言ってきて、抵抗することができなかったんです」と彼女が語るように、小さなコミュニティゆえの強烈な同調圧力に屈する形で、彼女は“その行為”を受け入れることになってしまったという。

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