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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 2月15日に起こった米フロリダ州パークランドの高校での銃乱射事件では、生徒と教師の計17人が犠牲となり、アメリカ中を震撼させた。昨年10月にはラスベガスで50人もの死者を出した銃乱射事件も起こっており、銃規制を訴える米国民の声は最高潮に達している。こうした中、米国メディアのある指摘が注目を集めている。

「ボイス・オブ・アメリカ中国語版」(2月21日付)などによると、今回の銃乱射事件では中国製のAR-15ライフルが使用された可能性が高いという。アメリカでは近年、安価な中国製の銃がまん延しており、毎年10万丁以上の民間用の銃が中国から輸入されているという。米政府は武器輸入に関して厳格な規制を設けているが、中国は「規制外」となっている民間用の銃のみを輸出し、規制を免れているという。米アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)によると、2016年に約14万丁の散弾銃(ショットガン)が中国から輸入されたいう。さらに13年に中国から輸入された約23万丁の銃のうち、4,000丁あまりは殺傷能力の高いライフル銃だった。


中国製のショットガン(参考資料)
 前出メディアは「中国自身は国民に銃所持を認めておらず、かつアメリカの銃社会を猛烈に批判しているにもかかわらず、80年代から米国に銃を輸出し続けている」と、その矛盾した行為に疑問を呈している。クリントン政権時代に中国製銃器の輸入は全面的に禁止されたはずだが、散弾銃は対象外となっており、現在アメリカで、最も容易に入手できる散弾銃は高い人気を集めているという。

「散弾銃の場合、中国製だとアメリカ製の半分くらいの値段なので、人気があります。AR-15も人気ですが、中国製だと5万円くらいから買えます。中国製の銃パーツというのも結構流通していて、米国内で購入できるAR-15のパーツは、ほとんど中国製だと思います。パーツ単体だと輸入規制を受けないので、種類も豊富です。家電やスマホと一緒で、一昔前は中国製の銃も『安価だけど、壊れやすい』という印象でしたが、最近では『安いし、意外と使える』ということで、みんな意識せず購入している感じですね」(米国在住の記者)

 また近年では、アメリカの銃愛好家の傾向として、安価な中国製のノックオフ銃をまず購入して、気に入ればアメリカ製の本物を買うのだという。初めて銃を買う層にとって“入口”となるのが中国製の銃になっているのだ。安価な銃でアメリカを「銃まみれ」にさせて破滅に追い込む――これも中国の巧みな“戦略”なのかもしれない。
(取材・文=富津克俊)

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