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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 近年、中国では公園など公共の広場で中高年女性が行う「広場ダンス」がはやっているが、わが物顔で広場を占拠する多数のおばちゃんの存在は、数々のトラブルを呼び、社会問題となっている。こうした中、ある裁判が注目を集めているという。

「網易新聞」(3月8日付)によると、上海市の裁判所で行われた民事訴訟で、事故当時3歳だった男児の両親に対し、8万元(約130万円)の賠償金支払いを命じる判決が下った。この原告というのが、なんと広場ダンスをしていたおばちゃんだったのだ。

 発端となったのは、2016年9月。男児は祖母に付き添われ、公園で三輪車に乗って遊んでいた。公園内ではこのとき、複数のおばちゃんたちが音楽に合わせて広場ダンスに興じていたという。そして男児が、あるおばちゃんの集団の近くを三輪車で走行していたところ、突然、うち1人が後ろ歩きをし、三輪車とぶつかってしまったのだ。おばちゃんは転倒してケガを負ったというわけだ。

 事態は、ここから泥沼化する。おばちゃんは男児の両親に、治療費、入院費、食費、生活費、慰謝料など、合計12万元(約200万円)を支払いを求めたのだ。両親は、事故発生当時、三輪車が停止していたことなどから、責任をすべて負うことに疑問を感じ、裁判で争うことになったが、裁判所は男児側の不注意を認め、過失割合を男児側70%、おばちゃん側30%とした。こうして両親は多額の賠償金を支払うハメになった。


中国では朝昼晩、至る所でこうしたダンスを集団で行う中年女性の姿を目にする
 日頃、若者たちから「広場ダンスは迷惑」と忌み嫌われているだけあって、今回の判決をめぐっては、SNS上でも「うちの近所の公園では、ダンスおばちゃんたちが公園占領しててウザい。うるさいし、本当に迷惑な集団だ」「止まってる三輪車にぶつかったおばちゃんが悪い。男児がかわいそう」など、男児への同情的なコメントが多く寄せられている。

 この事故だけでなく、トラブルは相次いでいる。昨年12月には河南省濮陽市で、広場ダンスをしていたおばちゃん集団が流すBGMが騒音だとして、地元住民が公園でデモ活動を行うまでに騒動が発展。さらに昨年9月には、海南省にある大学のグラウンドを2カ月に渡って“不法占領”し、ダンスを行っていたおばちゃんたちに学生側が抗議運動を行い、地元警察が仲裁に入るなど、広場ダンスにまつわる騒動や事件は枚挙にいとまがない。

「近所の公園でよく広場ダンスのおばちゃんたちを見かけますが、しょっちゅうケンカしてますよ。おばちゃんは失うものがないのか、マナーの悪さをとがめた若い男女などに対して、すぐ手を上げるんです。警察が来ようとお構いなし。ある時も、トラブルの通報を受けて警察官が3人ほど駆けつけたんですが、それを20人以上のおばちゃんたちが取り囲み『私たちは悪くない。捕まえるなら全員連行しろ!』と詰め寄っていた。警察官も、ほうほうの体で逃げていきましたよ。ヤクザよりタチが悪い(苦笑)」(重慶市在住の日本人駐在員)

 健康のために公園でダンスをするのはよいが、せめて人に迷惑をかけないようにしてもらいたいものだ。
(取材・文=青山大樹)

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コメント

1:匿名2018年3月18日 14:40 | 返信

途上国特有のボッタクリ

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