結婚式の前夜、村男たちの前で全裸になる花嫁=近畿
奇習! 結婚式の前夜、村男たちの前で全裸になった花嫁が…! 近畿地方に実在した恥辱的で不条理な慣習
【日本奇習紀行シリーズ】 近畿地方
今年放送されたTBS系ドラマ『きみが心に棲みついた』では、吉岡里穂演じるヒロイン“キョドコ”が、向井理演じるかつての恋人に、学生仲間の前で全裸になることを強要されたシーンが物議を醸したが、実はこうした行為は意外にも、我々が思うよりもはるか昔から“習慣”として存在していたようだ。
「……そうですね、“習慣”と呼ぶべきものなのかどうかという部分はありますが、女の人が人前で全裸になることが当たり前のように捉えられていた時期はたしかにあります。少なくとも、この地域においては、ですが」
自身が暮らす近畿地方のとある集落を舞台に、かつて行われていたというとある習慣についてそう語るのは、現在もなお、当地で暮らす嘉納慶三さん(仮名・78)。嘉納さんの話によると、かつて当地では、若いカップルの結婚に際し、花嫁となる女性を、村の男衆全員の前で全裸にするという、なんとも奇怪な儀式が行われていたという。
「結婚することが決まりますとね、式を挙げる前の晩、すなわち、俗に言う“初夜”の前の晩、花嫁は地域の集会場に集められた近隣の男たちの前に白無垢姿で立たされまして。そこで、一枚ずつ、衣を脱いでいくと。(見ている男たちは花嫁の体に)触っちゃいけないんですよ? 触っちゃ。けれども、半尺(約15cm)ほどの距離まで近づいても良いことになってましたからね、それこそ“すべて”を見られてしまうわけです」
本来であれば、新郎との淡い結婚生活を夢見て式に臨むはずの花嫁が、新郎との初夜の前に、近隣の男性たちに全裸を晒す―当の花嫁にとってはたまったものではない。しかし、こうした彼女たちの辛苦と同じかそれ以上の辛苦を味わうこととなるのが、彼女の夫となる新郎男性だ。
「自分の愛おしい人がですよ、そういう体験をしている姿をですね、あろうことか、新郎である男はですね、一番遠いところから、ただただ見ていなくてはならない。そういう決まりがあるんです。だからちょっと気の弱い人なんかはね、男女ともに、その場で気を失ってしまうこともあったほどです」
多くの男女にとっては、そこからの幸せな人生を思い描き、胸を躍らせているであろう時期に、人生最大の恥辱ともいうべき仕打ちに見舞われてしまうという、当地の新郎新婦たち。彼らが味わうこととなったこうした経験を、我が身に置き換えると、多くの人々が、沈欝な想いに打ちひしがれてしまうことだろう。やはりいつの時代も、不条理に不条理を重ねた文化・習慣というものは、多くの人々の心に、深い傷と影を落としてしまうものなのかもしれない。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?
※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...
2024.02.27 08:00奇妙龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選
不思議ジャーナリスト・広瀬学が渋谷クロスFMのラジオ番組のレギュラー出演者にな...
2024.03.19 16:30スピリチュアル奇習! 結婚式の前夜、村男たちの前で全裸になった花嫁が…! 近畿地方に実在した恥辱的で不条理な慣習のページです。近畿地方、儀式、奇習、日本奇習紀行、全裸、初夜、花嫁などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで