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情ノ奇譚

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画像は、Thinkstockより

――祖母が若い頃、生後1週間で長男を喪っていたことを知ったのは、祖母が亡くなった後だった。玉虫の頃には祖母はまだ50歳そこそこで、老人ではなかったことにも、彼女が永久の旅路についた後で思い至った。

彼が中学校3年生の春に、祖母は還暦を迎えたばかりで逝ってしまった。

するとその直後から、町内会の人々が相次いで亡くなりはじめて、2カ月も経たないうちに5人も死んだ。

そこで町会長が、自身が氏子になっている高尾の氷川神社に皆で行ってお祓いしてもらおうと集会で提案した。ところが町会長自身が、集会があったその日の晩に急死して、お祓いに行く計画はうやむやになってしまった。

しかし、ほどなく、祖母が世話を焼いていたお地蔵さまのことを町内会の誰かが思い出した。町内の有志が集まり、新しい前掛けを着せて祠の掃除をしたところ、死の連鎖がピタリと止まった。

このお地蔵さまは、現在でも誰かの手によってきちんと保たれているそうだ。

【連載:情ノ奇譚まとめはコチラ】

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■川奈まり子
東京都生まれ。作家。女子美術短期大学卒業後、出版社勤務、フリーライターなどを経て31歳~35歳までAV出演。2011年長編官能小説『義母の艶香』(双葉社)で小説家デビュー、2014年ホラー短編&実話怪談集『赤い地獄』(廣済堂)で怪談作家デビュー。以降、精力的に執筆活動を続け、小説、実話怪談の著書多数。近著に『迷家奇譚』(晶文社)、『実話怪談 出没地帯』(河出書房新社)、『実話奇譚 呪情』(竹書房文庫)。日本推理作家協会会員。

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コメント

5:匿名2018年6月13日 20:58 | 返信

水子供養で地蔵を祀る。著者の祖母は経済面で苦労していたようだから、亡くした長男の供養をその地蔵に願ったのだろう。そして、いつしか祖母にとってその地蔵は長男そのものになっていたのかもしれないね。

4:匿名2018年6月 9日 21:15 | 返信

お地蔵様は地蔵菩薩で子供じゃねーわ

3:匿名2018年4月15日 18:01 | 返信

川奈まり子、懐かしいなぁ。
AVやめて作家になっていたんだ。

2:匿名2018年4月15日 18:00 | 返信

川奈まり子、懐かしいなぁ。
AVやめて作家になっていたんだ。

1:匿名2018年4月 4日 14:24 | 返信

ちょうど、ニコニコ動画で「SIREN」を観ていたから妙に怖い。

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