>  >  > 就寝中の女7人をレイプ惨殺 「真夜中の暗殺者」

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イメージ画像:「Thinkstock」より

■犯人像

 襲撃から生き残った証人は、加害者を男と証言したが、具体的な証言は得られなかった。殺人犯に関する情報は錯そうしていた。白人もしくは褐色の肌、または肌の色を隠すために油煙を塗っている、あるいは「黄色の男」。または、だぶだぶの女性用のガウンを着た男、ソフト帽をかぶった男、帽子をかぶり顔の下を白い布で覆った男など、実にさまざまだった。

 実際に有力容疑者と目されたのは、モーリスと呼ばれるマレー人のコックだった。事件の起きた付近の家に、モーリスが雇われたのは1885年だった。そして事件の起きたすぐ後の1886年1月に、仕事を辞めて国に帰った。彼が容疑者と疑われた理由は主に、被害者の2~3人を除く全員が彼の働いていた家のすぐ近所に住んでいたということ、そして彼が立ち去ってから殺人がやんだという点かららしい。

 もう一人の容疑者はネイサン・エルジンという19歳の黒人の料理人である。2014年7月15日、PBSテレビの「歴史犯罪捜査官(History Detectives)」はこの殺人事件のエピソードを放送した。心理的および地理的プロファイリングを含む歴史的研究と現代のテクノロジーを使用して、彼らは容疑者の特定を試みた。エルジンは犯行現場の近くで働き、殺人犯の足跡に類似した内反足という身体的特徴を持っていた。連続殺人事件、最後の犯行直後の1886年2月、エルジンはナイフで少女を襲撃したとして、警察に射殺されていたのだ。

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The Servant Girl Murders」の記事より


■未解決犯罪

 この時代、「連続殺人犯」という概念はまだ存在していなかった。誰も殺人犯の心理的プロフィールを作成しようとは考えもせず、犯罪現場を入念に検証することもなく、指紋採取と血液型検査は発明されていなかった。オースティンの「真夜中の暗殺者」以前、動機不明の大量殺人を行う犯罪にアメリカは遭遇したことはなかったのだ。

 この犯人が逮捕されることはなかった。『The Complete History of Jack the Ripper(切り裂きジャックの完全な歴史)』の著者であるフィリップ・サデンは、このテキサスの殺人鬼がその後ロンドンに渡って切り裂きジャックになったと大胆な推測を展開している。容疑者であったマレー人や黒人男性だが、当時の警察と政府からすれば、低い階層の彼らを犯人とすれば円満解決だったのだろう。

 しかし本当の犯人は、ごく普通の人物だったと思えて仕方がない。いったいなぜ、あれほど狂暴だった殺人犯が、ぴたりと犯行を起こさなくなったのだろうか? 犯人を含む関係者が全員亡くなってしまった今、この謎は我々を惹きつけてやまない。
(文=三橋ココ)

【シリアルキラー・猟奇殺人 完全紹介シリーズはコチラ】


参考:「Texas Monthly」、「Mental Floss」、「The Servant Girl Murders」、ほか

コメント

1:匿名2018年4月15日 23:44 | 返信

死者すらも知ってるかどうか怪しい真相

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