• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント2
関連キーワード:

BrainEx

,

アメリカ

,

最新研究

,

,

脳移植

,

「自分の体験しているこの世界は、水槽の中に浮かんでいる脳が見ているバーチャルリアリティかもしれない」という水槽の脳仮説というのがある。意識や物事の実在を問う有名な思考実験の一つであるが、現実のものとなる日が近づいたかもしれない。米国の神経科学者が胴体から切り落とした豚の脳を最大36時間生存させたと発表したのである。英「Daily Mail」ほか、多数のメディアが報じている。

0427brainex-1.jpg
イメージ画像は「Thinkstock」より引用

■脳だけで生かす

 今月25日付の「MIT Technology Review」によると、断頭した豚の脳を最大36時間生存させたという驚くべき発表を行ったのは、米国イェール大学の神経科学者ネナド・セスタン(Nenad Sestan)氏である。今年3月28日に米国立衛生研究所で行われた脳科学の倫理的問題に関する会議の場でのことであった。

 セスタン氏のチームはと畜場から得た100~200匹の豚の脳に、適温の人工血液を循環させる装置「BrainEx」をつないだ。脳が装置につながれたのは断頭から4時間後のことだったが、驚くべきことに、装置につながれた脳の何十億もの細胞は健康で正常な活動を行っていたというのである。

 さらに、セスタン氏はBrainExにつながれた脳が意識を回復するのかについても調べている。彼らは脳波計や電極などを使って意識を示す兆候を探ったのだが、思考や感覚が戻ったという証拠は得られなかったそうだ。ただ、実験中には意識の存在を示すサインが検出されたこともあり、研究室中が驚きと興奮に包まれたこともあったという。しかし残念ながら、そのサインは後に機器のノイズだったと判明している。

0427brainex-2.jpg
画像は「Daily Mail」より引用

 同様の実験は1993年にスイスのチームがモルモットで成功しているが、豚のような大きな生物での成功は世界初とみられる。セスタン氏はこの技術は霊長類を含むあらゆる種に応用できると考えているようで、「(脳を保存できるのは)豚だけではない」と発言したという。

 非常に興味深い研究であるが、実験内容についての詳細は現在のところ不明だ。セスタン氏は論文を学術誌に投稿中であり、これ以上のことは明らかにできないとしている。

関連キーワード

コメント

2:匿名2018年4月27日 19:03 | 返信

Oh~脳。

1:匿名2018年4月27日 18:17 | 返信

豚の脳の記事タイトル。仮にもライターさんなら「適用」と「適応」の使い分けくらい、しっかりやってくれないとな。あの場合は「適用」でしょうが。

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。