• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0

infertility_2.jpg
イメージ画像:「Thinkstock」より

「いくらね、子どもを生んだ経験があるからと言ってもだよ、上は五十路近い奥さんだっているわけだからね、そうそう簡単に子供ができるわけじゃない。だから兄貴の場合も、結局、20人近い奥さんたちとしたけれども、とうとう最後まで子どもができることはなかったんだよな……私はね、夜な夜な隣の部屋で、一回りも二回りも上の奥さん連中と、汗まみれになりながら裸で抱き合っていた兄貴の横顔がね、今でも忘れられないんだよ」


 こうした子作り行脚とも言うべき行為を丸2年近く続けた後で、不運にも横田さんの兄には「種無し」という判定が下ったのだという。その結果、それまで連れ添った妻は実家へと戻され、横田さんの兄もまた、家長の座を奪われた挙げ句に、村から追放されるという憂き目に遭ってしまったのだという。


「もっともね、うちの兄貴、その後さ、東京に出て、工場で働くようになって。そこで出会った人と結婚してさ。四十路過ぎてから子どももできてね。今では幸せな老後を送っているよ。いろいろとしんどい思いもしただろうけれどもね、兄貴にとっちゃ、結果オーライってところかもしれないねえ」


 さすがに昨今では、こうした奇妙な習慣は日本のどこでも行われてはいないとは思うが、これだけ情報収集が容易になった時代でも、なぜか性に関する知識だけは、都市伝説的な要素を持った怪情報が流布されやすいというのもまた事実。やはり心無い言葉や行為で誰かを傷つけないためにも、いつでも正確な情報を、我々は把握しておく必要があると言えそうだ。
(取材・文/戸叶和男)


●戸叶和男の記事一覧はコチラ

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。