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【日本奇習紀行シリーズ】 甲信地方

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画像は「Thinkstock」より引用

「今思い返しても、なんとも言えない気持ちにさせられますね。なにせ、自分の恋い慕う女性がですよ、ある日突然、見知らぬ男たちに犯されたんですから」


 自身がその若き日に経験させられたという“苦い想い出”について、時折、顔をしかめつつそう証言するのは、甲信地方のとある地域で生まれ育ち、現在は都内のアパートで一人暮らしをしているという辺見勝元さん(仮名・77)。辺見さんの話によると、今を遡ること60年近く前の1960年代初頭、彼はその後の人生を大きく狂わせることとなる体験をしたという。


「あれは私が21になったばかりの頃でしたかね、村にある雑貨屋の娘と恋仲になったんです。最初はね、お互いに幸せな時間を過ごしていたんですけれどもね、交際をはじめてから半年ぐらい経って、いよいよ結婚しようかっていう頃に、今後のことを考えて、村を出て上京しようということになったんです。それで、最後の思い出に、と村から見える森へと遊びに行ったんですが、それが間違いの始まりでした」


 上京に際し、しばらく見えなくなる故郷の景色を、少しでも目に焼き付けようと、恋人と一緒に、村はずれの森へと出かけることになったという辺見さん。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、なんとも悲劇的な結末であった。


「森を1時間ほど歩いて、いよいよ日も高くなってきたという頃、弁当を食べようとなりまして、小川のほとりに腰を下ろしたんです。そしたら、草を掻き分けるガサゴソという音がいくつもし始めたかと思ったら、見たこともないような男たちが6、7人現れて。“あっ!”って思った時には、私は棒のようなもので殴られて気を失ってしまいました。その後、どれくらいの時間が経ったかはわかりませんけど、激しい頭痛の中で目を開いたら、彼女が裸で泣き崩れてる。私は血の気が引いて、慌てて身を起こしてですね、フラフラしながら駆け寄ったんですが、彼女は泣くばかりで何もいわない。でも、着てきた服はボロボロになっているし、擦り傷なんかも負っていましたからね、推して知るべしといったところですよ」

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