【連続殺人鬼/ルイス・ガラビート】消えた大量の子どもたち、暴行も ― コロンビア最凶シリアルキラーの犯行全貌!
■連続殺人犯の生い立ち
ルイス・ガラビートは1957年1月25日、コロンビアのキンディオ県へノバに誕生。7人兄弟の長子として生まれた彼は、コロンビア内戦(1964年~)が勃発する残虐的な環境の中、アル中でモラハラでDV男だった父親から心身ともに虐待を受けながら育った。母親もDVを受けており子供達に愛を注ぎながら育てるという精神的な余裕がなかった。
1964年、一家はへノバからトルヒージョに移住。そこで12~15歳までの3年間、ルイスは近隣に住む男性から繰り返し強姦されるようになった。暴力しか振るわない父親、無関心な母親、近所の男からは強姦と、最悪な環境に置かれたルイスだが、誰にも助けを求めることができず、じっと耐え続けていた。
父親から「女と友達になるな!」「男女交際などとんでもない!」と女性との付き合いを禁じられた一方で、男に犯されていたルイスは、自分のセクシュアリティについても悩むようになっていた。精神的に不安定な彼は学校で暴れることが増え、女子生徒達からは嫌われ、ルイスは自分よりも力が弱い少年を性的対象として見るようになっていった。
16歳の時、ルイスは駅で少年にいたずらをしようとして補導された。家から追い出されたルイスは農場や工場で働き、得た金で酒びたりとなった。やがてコロンビア国内を放浪するようになり、21歳の時に住んだキンディオ県のアルメニアでは、アル中を治そうと自助グループ・アルコホーリクス・アノニマス(AA)に参加。教会にも足しげく通った。
しかし、酒は止められない。勤め先のスーパーに来る少年を見て性欲を抑えられず、昼休みになると少年達がいる公園に行き、彼らを強姦するという生活を送っていた。そしていつしか、少年を強姦するだけでは欲求が満たされなくなり、カミソリで切りつけ、ロウソクやライターで火傷を負わせ、乳首を強く噛んだり、臀部を焼くなどの酷い拷問を加えるようになった。
教会に通い神の許しを請いながら、少年たちをいたぶり強姦するルイスは「悪魔に取り憑かれている」と悩んで、1994年、27歳の時に精神病棟に33日間入院している。もう大丈夫だと医師からお墨付きをもらい退院許可をもらったルイスは、その足でリサラルダ県のペレイラに赴くと、2人の少年をコーヒー農場に連れて行き全裸にさせ、自分も全裸になって強姦。2人の体を焼いたり、噛んだりといたぶりまくり、気が済んだところでその場を後にした。
教会に行き、AAに参加し、精神病棟に入院までしたルイスだったが、少年に対する強姦や拷問は止められず、35歳になる頃には被害者の数は200人近くになっていた。ルイスは自分が危害を与えた少年達のことを日記に記していた。こんなことをするのは悪魔の仕業だと悩み、教会に通っていたが、次第に悪魔を受け入れるようになり、悪魔崇拝者となっていった。そして浴びるように酒を飲んだある日、悪魔の「たくさん殺したら、お前に良いことが起きる」という声を聞き、ついに少年たちを殺す決心をした。
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